占い詐欺とは?その手口から悪質サイトの特徴、返金方法まで解説

この記事でわかること
  • 占い詐欺とは、鑑定料の名目で多額のお金を騙し取る詐欺である
  • 無料鑑定から高額の有料サービスに移行することが多い
  • 悪質サイトの特徴を知ることで占い詐欺の被害を回避できる
  • 返金を請求する場合は専門家への依頼が有効である

「無料で占います」というネット広告を見て試したところ、いつの間にか有料サービスに移行して次々に課金され、多額の被害に遭ってしまう「占い詐欺」の手口が広まっています。

占い詐欺は、「お悩みを解決します」という口実のもと、言葉巧みに多額の料金を請求したり、無意味に相談を長引かせて課金を継続するなどして、金銭を騙し取るという手口の詐欺です。

人の弱みや好奇心につけ込み、「ここでやめると不幸になります」などとあおってくるため、途中で怪しいと気付いてもやめにくいという特徴があります。

この記事では、占い詐欺の手口や悪質サイトの特徴を具体的にご紹介しますので、被害に遭わないために参考になさってください。

また、既に被害に遭ってしまった方のために、返金してもらう方法も解説していきます。

占い詐欺とは?

占い詐欺とは、占いの料金という名目で必要以上の金銭を騙し取るという手口の詐欺のことです。

占いをかたる詐欺にもいくつかのパターンがありますので、まずは代表的なパターンをご紹介します。

無料鑑定から高額の有料サービスに誘導する

最も多いパターンは、「無料鑑定」を謳う広告をネットや雑誌などに出稿し、アクセスしてきた人を高額の有料サービスに誘導するというものです。

無料鑑定は実際に行うものの、内容が抽象的で具体的なアドバイスがなかったり、さわりの部分しか回答されなかったりします。

「より詳しい鑑定を希望する方はこちらへ」といった案内により、悩みを抱えている人や好奇心が強い人などは有料の占いサイトに登録し、そこで金銭を騙し取られることになります。

高額の占い講座に勧誘する

鑑定料などの名目で金銭を騙し取るだけでなく、高額の占い講座に勧誘し、受講料の名目で金銭を騙し取るパターンもあります。

占いに興味がある人の中には、自分でも占いをやってみたいという気持ちを持つ人も少なくありません。

そんな人に対して詐欺師が「この講座でノウハウをマスターすれば、稼げるようになりますよ」などと誘いかけます。複数人で長時間にわたって勧誘することが多く、ターゲットとされた人は断りにくくなり、消費者金融などで借金をしてまで申し込んでしまうことがあります。

不安をあおって祈願料を請求する

もう一つのパターンとして、詐欺師が霊感のある占い師であるように装い、「あなたには悪い霊が付いている」「このままでは不幸になる」などと脅し、お祓いと称して祈願料を騙し取る手口もあります。

それだけでなく、お守りなどを高額で売りつけられることもあります。いわゆる霊感商法の入り口として、占い師による無料鑑定を勧めてくることもあるので、注意が必要です。

占い詐欺でお金を騙し取る手口

ここでは、最も代表的な有料サービスに誘導されるパターンについて、お金を騙し取られるまでの流れに沿って、詐欺師の具体的な手口をご紹介します。

メールやネット広告で無料鑑定に勧誘する

詐欺師はまず、「無料で占います」という広告をネットや雑誌などに出稿したり、あるいはメールやSNSなどで無料鑑定に勧誘してきます。

無料鑑定の申し込みがあると鑑定結果を返信しますが、ごく簡潔なものであるとともに、実際に正しい手法で占ったものではなく適当な内容となっていることがほとんどです。

申込者は、それだけでは悩みが解決しません。「もっと詳しく占ってほしい」と考えてしまうと、次のステップに進んでしまうことになります。

言葉巧みに有料サービスに誘導する

利用者の心理をあおるため、詐欺師は

「気になるということは救いが必要な証拠」
「幸せになれる方法があるのに、本当にこのままでいいのですか?」

などの誘い文句で、有料の占いサイトに登録するように仕向けてきます。登録する段階で登録料を支払わされることもあります。

短文メッセージのやりとりでポイントを消費させる

有料サイトに登録すると、相変わらず鑑定結果を小出しに送信してきたり、あるいは開運できる呪文のような言葉が送信されてきて、その言葉のとおりに入力して返信するように求められたりして、メッセージのやりとりが延々と続けられます。

メッセージを送受信する度に有料ポイントが消費されるので、やりとりが続けば続くほどお金を騙し取られていくという寸法です。

気がつくと高額のポイントを消費している

メッセージの送受信に必要な有料ポイントは、1,000円~2,000円であることが多いです。

数回のやりとりで終了すれば被害は軽くて済みますが、詐欺師は人の悩みや好奇心につけ込んで気を引くようなメッセージを送ってくるため、なかなかやめられない人も少なくありません。

人によっては借金をしてまでやりとりを続け、数十万円~数百万円の被害に遭うこともあります。

占い詐欺のよくある事例

ここで、占い詐欺のよくある事例をいくつかご紹介します。実際の事例を見ることで、占い詐欺の手口をより具体的に理解していただければと思います。

有料サービスで120万円を騙し取られた事例

まずは、無料鑑定から有料サービスに誘導されたという、典型的な占い詐欺の事例をご紹介します。

占いサイトの広告を見て、無料で鑑定してくれるというのでサイトに登録した。占い師から「あなたには強い守護霊がいる」などというメッセージをもらい、信用してしまった。その後、占い師が指示する言葉を送り返すように言われ、返信し続けた。やりとりには有料のポイントが必要で「今やめたら幸せは来ない」と言われ、気が付いたら約120万円も支払っていた。(60歳代 女性)

引用元:国民生活センター|やめられない!? 占いサイトに気を付けて

この手口の被害に遭った人の多くは、占い師(詐欺師)を信用してしまい、「気がついたら○○円も支払っていた」といいます。まさに詐欺師の術中にはまってしまっています。

いつ「おかしい」と気付くかは人によりますが、早期に気付かなければ多額の金銭を騙し取られることになります。

占いサイトを通じて840万円を騙し取られた事例

次も占いサイトでの有料サービスで詐欺に遭った事例ですが、言葉巧みに借金をさせられ、被害額は840万円にものぼっています。

兵庫県警垂水署は20日、神戸市垂水区の50代のパート女性が、貸し付け金の手続き費用名目などで計約840万円をだまし取られる被害にあったと発表した。同署は詐欺事件として捜査している。

同署によると、女性は平成24年8月ごろ、インターネット上の占いサイトに登録。占い師に姓名判断などの相談をメールでしていたが、「相談を続けるにはポイントの購入が必要」と指摘され、女性が「金がない」とメールすると、「金を貸すので、手続き費用を払ってほしい」と、サイト運営者から求められた。

このため、女性は借金などをして指定された東京都内の銀行口座に約2年間にわたって約840万円を振り込んだという。

引用元:産経WEST|占いサイトで840万円詐欺被害 神戸の50代女性

利用者に借金をさせるというのも占い詐欺によくある手口です。中には、借入先を紹介し、借入手続きを指示するような手口もあります。

冷静に考えると、多額の借金をしてまで占いをしてもらっても幸せになれるはずがないことがわかるはずです。しかし、騙されている被害者にしてみれば、「そこまで親身になってもらっている」と感じるのかもしれません。

祈祷料として290万円を騙し取られた事例

次は、少し変わった事例ですが、祈祷料の名目で290万円もの現金を騙し取られたというものです。

祈祷(きとう)師などになりすまして知人から現金290万円をだまし取ったとして、滋賀県警大津署は30日、詐欺の疑いで、大阪市中央区の会社員の男(59)を逮捕した。

逮捕容疑は、2019年2月6日~11月9日、複数の祈祷師やその付き人を名乗り、大津市の知人女性(39)に、容疑者が病気だと偽り、「早急に気を入れないと廃人同様になってしまいそう」「祈祷料は(容疑者に)免じて350万円でいいと先生がおっしゃっている」などとLINE(ライン)でメッセージを送り、2回にわたって現金計290万円を容疑者の銀行口座に振り込ませ、だまし取った疑い。

引用元:京都新聞|「気を入れないと廃人」祈祷師かたり290万円詐取、容疑の59歳男逮捕

このように、人の善意につけ込んでくるパターンの詐欺もあるので、占いや祈祷の名目で金銭を要求されたときには警戒することが必要です。

占い詐欺の可能性が高い悪質サイトの特徴

占い詐欺の被害に遭わないためには、詐欺師の特徴を知っておくことも大切です。詐欺の可能性が高い悪質サイトには、以下のような特徴があります。

「必ず当たる」などの誇大広告

まず、詐欺師はターゲットをおびき寄せるために、

「必ず当たる」
「有名な占い師が特別に占ってくれる」

といった誘い文句で、無料鑑定を謳う誇大広告をネットや雑誌などに出稿します。メールやSNSなどで手当たり次第にメッセージを送ってくることもあります。

悩みを抱えて救いを求めている人はアクセスしてしまいがちですが、冷静に考えれば「必ず当たる」ことはあり得ないとわかるはずです。

誇大広告を出稿するサイトの占い師や鑑定士のほとんどは、実在する専門家ではなく、単なる詐欺師です。

占い師から何度もメールが送られてくる

無料鑑定を利用すると、占い師から有料サイトに誘導するメールが何度も送られてきます。

「あなたにお告げがあった」
「ご先祖様からの伝言がある」
「あなたにその気がなくても、守護霊様が求めていらっしゃる」

などと、断りにくい誘い文句で心理的に強制してくることが多いのが特徴的です。

良心的な占い師なら、「気が向いたらご連絡ください」と言うはずです。執拗に登録を要求すれる場合は、詐欺を疑いましょう。

無料登録時にクレジットカードの登録を要求される

悪質な占いサイトの中には、事前に料金の説明もなしに突然、「ここからは有料になります」といって料金を請求してくるものもあります。

このようなサイトでは、無料登録時にクレジットカードの登録を要求することが多いのが特徴的です。「無料の範囲内で利用すればお金はかからないから」といって、とりあえずカード情報を登録させるのです。

登録後、数回は無料でメッセージのやりとりが行われますが、引くに引けなくなったところで有料サービスに移行されてしまいます。すぐに課金できる状態となっているため、詐欺と気付かないうちに料金を騙し取られてしまう人が後を絶ちません。

鑑定内容が短文である

鑑定といえば、それなりに長文となるはずですが、詐欺師の鑑定は1つのメッセージで短文しか送ってきません。

詐欺にかかった人は続きが知りたいので、有料のやりとりを続けるうちに多額の被害に遭ってしまいます。

詐欺師の中には、身の上相談に載っているように装いつつ世間話を交え、いたずらにやりとりを長引かせる者も少なくありません。

退会を申し出ても応じてもらえない

利用者の方から退会を申し出ても、

「今やめるのはもったいない」
「もう少しで幸せになれるのに」
「やめるとご先祖様の怒りを買い、不幸になる」

などと口実をつけられ、退会に応じてもらえないのも悪質サイトの特徴です。

そもそも退会のシステムが設けられていないサイトや、設けられていても手続きが非常に複雑で退会が困難となっているサイトもよくあります。

詐欺師が退会を認めない目的はもちろん、やりとりを続けて金銭を騙し取り続けることにあります。

他の人にも同じ占い結果を送っている

悪質サイトの鑑定内容は、実際に占った結果ではなく、相手の不安をあおったり、逆にいたずらに希望を持たせたりする内容を詐欺師が考えて作成しているものです。誰にでも当てはまるようなテンプレートを使用している悪質サイトも多いです。

詐欺師とのやりとりを長く続けていると、徐々に同じようなメッセージが繰り返されたり、いつまでたっても当たり障りのないようなメッセージしか返ってこないことがよくあります。

不審に思った利用者がインターネットで検索すると、他の人にも同じような鑑定結果が送信されていることを発見し、それで詐欺に気付くというケースが少なくありません。

占い詐欺の被害に遭いやすい人の特徴

次に、占い詐欺の被害に遭いやすい人の特徴もご紹介します。以下の特徴に1つでも当てはまる方は、占いへの勧誘には十分に警戒した方がよいでしょう。

話し相手がいない人

高齢者に多いのですが、一人暮らしで趣味の仲間もおらず、話し相手がいない人は占い詐欺にかかりやすい要素があるといえます。

若い世代の人でも、人に言えない悩みや、人に言ってもわかってもらえない悩みを抱えている人なども、占い詐欺にかかりやすい傾向あるといえます。

このような人たちは、親身になって話を聞いてもらえるだけで占い師(詐欺師)のことを信用してしまい、メッセージの価値に見合わない料金でも支払ってしまいがちです。

悩みを抱えて心が弱っている人

心が弱っている人も、占い詐欺にかかりやすい要素があるといえます。

悩みを抱えていても、自力で何とかしようと努力している人は、占いを参考にすることはあっても依存することはありません。

心が弱っていて占い師の言葉に依存してしまうと、お金を出してでも救いを求めようとしてし、詐欺の被害に遭ってしまうのです。

優柔不断ではっきり断れない人

占い詐欺の被害に遭う人の中には、有料サービスを利用することに抵抗があっても、優柔不断ではっきり断れない人も多いものです。

優柔不断な性格を改善するのは簡単ではないかもしれませんが、メールでの勧誘などは無視すれば足ります。断る必要もありません。

「断りたいけれど断れない」という状態でやりとりを続けていると、詐欺師の術中にはまって金銭を騙し取られることになりかねません。

素直で他人の言うことをうのみにする人

素直で他人の言うことをうのみにする人は、やはり疑い深い人よりは占い詐欺にかかりやすい傾向があります。

「的中率100%」
「有名な占い師が特別に占ってくれる」

などという誇大広告を見たとき、疑う姿勢があれば「かえって怪しい」と思うものです。しかし、素直に信じてアクセスすると、詐欺師の術中にはまって被害に遭いかねません。

インターネットに詳しくない人

インターネットに詳しくない人も、占い詐欺にかかりやすい要素があるといえます。

ネットの利用になれていれば、詐欺師の広告を見ても

「誇大広告に過ぎない」
「詐欺の手口だ」

とわかるものです。しかし、ネット初心者は「素晴らしい情報を得た」と思ってしまい、占いの詐欺サイトに登録してしまうことになりかねません。

占い詐欺に遭ってしまったときにお金を返金してもらう方法

ここでは、占い詐欺に遭ってしまった方に向けて、騙し取られたお金を返してもらう方法について解説します。

まずは証拠を確保する

返金を求めるためには、詐欺の証拠を確保する必要があります。

まずは、詐欺師の誇大広告や、やりとりの内容をスクリーンショットで保存するか、印刷するなどして証拠化しておきましょう。

警察に相談する

詐欺は犯罪ですので、警察に相談しましょう。被害届を提出し、警察が犯人を検挙した場合は、犯人から返金してもらえる可能性があります。

ただし、警察がお金を取り戻してくれるわけではないので、自分で犯人と示談交渉をする必要があります。

相談先は最寄りの警察署でも構いませんが、各都道府県の警察本部に設置されているサイバー犯罪相談窓口の方が適しています。

銀行・カード会社に連絡する

銀行振り込みで鑑定料などを支払った場合は、その銀行に連絡すれば、振り込め詐欺救済法に基づき詐欺師の口座が凍結され、その預金の中から返金を受けられる可能性があります。

カード決済で支払った場合は、カード会社に連絡すれば、取引を停止して返金される可能性があります。

これらの方法で返金を受けるためには、一刻も早く銀行・カード会社に連絡することがポイントとなります。

国民生活センターに相談する

国民生活センターに相談するのも有効な方法です。

専門的な知識を持った相談員に無料で相談することができ、解決に向けたアドバイスが受けられますし、あっせん(仲介)を利用することもできます。

高額の商品を売りつけられた場合には、クーリング・オフのやり方を教えてもらえます。

とりあえず相談してみたいというときも利用するとよいでしょう。

局番なしの「188」(消費者ホットライン)に電話すれば、最寄りの消費生活相談窓口を案内してもらえます。

架空請求詐欺の被害に遭ったら弁護士・司法書士に相談を

返金を求めるためには、弁護士または司法書士という法律の専門家に相談することが、最も有効な対処法です。

専門家に事情を話せば、詐欺に当たるかどうか、返金の見込みがどの程度あるかについて、おおよその見通しをアドバイスしてもらえます。

詐欺に当たる場合は、弁護士・司法書士が詐欺師との返金交渉を代行してくれます。裁判などの法的手続きが必要な場合も、複雑な手続きはすべて弁護士・司法書士に任せることができます。

被害者自身が詐欺師から返金を受けることは難しいのが実情ですが、専門家の力を借りることで、お金が戻ってくる可能性が高まります。

まとめ

占い詐欺は、人の弱みや好奇心につけ込んで多額の金銭を騙し取ろうとしてきます。

利用者として最も大切なことは、詐欺を見抜いて有料サービスを利用しないことです。利用してしまった場合、被害を最小限に抑えるためには、いかに早く詐欺に気付くことができるかがポイントとなります。

被害に遭ってしまった場合に返金を求める際も、早期に対処しなければ詐欺師に逃げられてしまうおそれがあります。

占い詐欺について、怪しいと感じたらすぐに弁護士・司法書士に相談し、専門的なサポートを受けることをおすすめします。

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