「So-netは使っていないから関係ない」と思っている方も、少し待ってください。
ソニーネットワークコミュニケーションズは10月27日、So-netの会員情報が不正アクセスで流出したと発表しました。対象には、So-netの会員だけでなく、ドコモ光で「plala(Sコース)」を使っている人や、2026年3月以降に退会した人も含まれています。
さらに、一部のメールサービスでは、メールアドレスとパスワードがセットで漏れました。パスワードを変えないままだと、他人にメールを読まれたり、勝手に送られたりするおそれがあります。
この記事では、自分が対象かの確かめ方、パスワードが漏れたメールサービスの見分け方、そして今すぐやるべきことについて、くわしく解説してまいります。
この記事のポイント
- So-netの会員と、ドコモ光のplala(Sコース)の会員が対象。2026年3月以降に退会した人も含む
- 漏れたのは、氏名・電話番号・メールアドレス・生年月日・性別・ユーザーID・接続ID
- 4つのメールサービスでは、メールアドレスとパスワードも流出。So-netが強制的にリセットしたので、新しいパスワードの設定が必要
- 一部の会員は、銀行口座の情報も流出(対象者には個別に連絡)
- So-netのマイページのパスワード、カード情報は漏れていないとされている
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何が起きたのか
| 10月19日 | 第三者がSo-netの会員データベースに不正アクセス |
|---|---|
| 10月23日 | 不正アクセスを確認。該当するサーバーを止め、攻撃元との通信を遮断 |
| 10月24日 | 漏れた情報の項目と件数を確認 |
| 10月26日 | plalaを提供するNTTドコモに報告 |
| 10月27日 | So-netとドコモが公表。10時ごろから、パスワードが漏れたメールアカウントのパスワードを強制的にリセット |
侵入の経路や原因は、まだ調査中です。10月27日の時点で、二次被害は確認されていないとしています。
自分が対象かの確かめ方

対象になる人
- So-netの会員(今の会員と、2026年3月以降に退会した人)
- ドコモ光で「plala(Sコース)」を使っている人(今の会員と、2026年3月以降に退会した人)
plala(Sコース)は、ドコモ光のプロバイダーの1つで、裏側ではSo-netの仕組みが使われています。そのため、So-netと契約した覚えがなくても対象になります。
対象にならない人
- 2026年2月末までに退会した人
- ドコモ光の「plala(ドコモ光)」や、「ぷらら光メイト with フレッツ」の利用者
- NUROなど、So-net以外のソニーのサービスの利用者
自分がどの契約なのか分からない場合は、ドコモ光の契約内容や、So-netのマイページで確かめてください。
漏れた情報
| 会員の情報 | 氏名、電話番号、メールアドレス、生年月日、性別、ユーザーID、インターネットの接続ID (plala(Sコース)は、連絡先として登録したメールアドレスも) |
|---|---|
| メールのパスワード | 4つのメールサービスで、メールアドレスとパスワード(約5.4万件) |
| 銀行口座の情報 | 金融機関名、支店名、口座の種類、口座番号、口座名義(So-netの会員の一部、16件)。暗証番号は保管していない |
| その他 | パスワードの再発行の通知に使った情報(7件) |
漏れていないとされるもの
- So-netのマイページにログインするパスワード、インターネットの接続パスワード
- 無料で使える基本のメールボックスのパスワード
- クレジットカードの情報(もともと保管していない)
銀行口座の情報が漏れた人と、パスワードの再発行の通知の情報が漏れた人には、個別に連絡するとしています。
メールのパスワードが漏れたサービスの見分け方
パスワードまで漏れたのは、次の4つのメールサービスです。自分のメールアドレスの「@」より後ろを見ると、見当をつけられます。

| メールサービス(G) | 旧GyaOの利用者向けなど。@gyao.ne.jp、@gate01.com、@pbc.ne.jp、@highway.ne.jp など |
|---|---|
| A-Box | So-netの追加のメールボックス。@so-net.ne.jp |
| ソネットVAIOメール | @vaio.ne.jp |
| PostPetメールアカウントサービス | @postpet〜.so-net.ne.jp |
@so-net.ne.jp のアドレスを使っていても、無料の基本のメールボックスなら、パスワードは漏れていないとされています。どのサービスを使っているかは、So-netのマイページで確かめられます。
メールのパスワードが漏れると、何が起きるのか
So-netは、漏れたメールアドレスとパスワードがあれば、第三者がメールソフトやWebメールで、メールを読んだり送ったりできてしまうと説明しています。メールの乗っ取りは、それだけでは終わりません。

- ほかのサービスのパスワードを再設定される:通販やSNS、銀行などの「パスワードを忘れた方」の手続きは、メールで行うことが多いため、メールを乗っ取られると、ほかのサービスまで奪われるおそれがある
- あなたのアドレスから詐欺メールを送られる:家族や知人、取引先に、あなたのふりをした詐欺メールが送られるおそれがある
- 過去のメールを読まれる:注文の履歴や、やりとりの中身から、さらに個人情報を集められる
So-netはパスワードを強制的にリセットしていますが、同じパスワードをほかのサービスでも使っていた場合は、そちらは自分で変える必要があります。
今すぐやること
1. 対象のメールサービスを使っている人は、新しいパスワードを設定する
- So-netのマイページを、メールのリンクからではなく、ブックマークや検索から開く
- 使っているメールサービスを確かめ、新しいパスワードを設定する
- スマホやパソコンのメールアプリ(Outlookなど)に保存しているパスワードも、新しいものに変える
2. 同じパスワードを使っているサービスを、すべて変更する
漏れたメールのパスワードと同じものを、通販やSNS、ネットバンキングなどで使っている場合は、すぐに変更してください。新しいパスワードは、サービスごとに別のものにしましょう。
3. 2段階認証をオンにする
メールを乗っ取られても、ほかのサービスを守れるように、通販やSNS、銀行などでは2段階認証(ログインのときの確認コード)を設定しておきましょう。
4. 身に覚えのない通知に気をつける
ほかのサービスから「パスワードが変更されました」「新しい端末からログインがありました」といった、身に覚えのない通知が届いたら、すぐにそのサービスの公式サイトから確認してください。
このあと届くおそれがある詐欺
今回漏れた情報には、氏名・電話番号・メールアドレス・生年月日がそろっています。次のような連絡に注意してください。
- 「So-netです。情報漏洩に伴い、本人確認をお願いします」:偽のページで、ログイン情報やカード情報を入力させるもの
- 「メールのパスワードの再設定はこちら」:今回のリセットに便乗して、偽のページで新しいパスワードを入力させるもの
- 「お詫びとして返金します」:返金を口実に、口座番号やカード情報を聞き出そうとするもの
- So-netやドコモを名乗る電話:生年月日や電話番号を言い当てて信用させ、個人情報やお金をだまし取ろうとするもの
So-netは、メールやSMSのリンクからログインせず、ブラウザに公式サイトのアドレスを自分で入力して確認するよう呼びかけています。
本物と見分けるポイント
パスワードの再設定は、マイページから自分で
パスワードの再設定を求めるメールやSMSが届いても、リンクは開かないでください。再設定は、ブックマークや検索から自分で開いたSo-netのマイページで行いましょう。
名前や生年月日を言い当てられても信用しない
今回は、氏名や生年月日、電話番号まで漏れています。自分の情報を正しく言われても、それだけで本物だと判断しないでください。
知人から届いた「おかしなメール」にも注意
知人のメールが乗っ取られている場合、本人のアドレスから詐欺メールが届くこともあります。いつもと違う内容のメールが来たら、電話など別の方法で本人に確かめましょう。
情報を入力した・お金を払ってしまった場合は?
- パスワードを入力した場合は、すぐに本物のサイトで変更する。同じパスワードを使っているほかのサービスも変更する
- カード情報を入力した場合は、すぐにカード会社に連絡して、カードの利用を止めてもらう
- カードの利用明細を確認し、身に覚えのない請求がないか確かめる
- お金を払ってしまった場合は、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署に相談する
まとめ
- So-netの会員情報が不正アクセスで流出。ドコモ光のplala(Sコース)の利用者や、2026年3月以降の退会者も対象
- 4つのメールサービスでは、パスワードも漏れた。So-netのマイページから新しいパスワードを設定し、メールアプリの設定も変える
- 同じパスワードをほかのサービスで使っている人は、すぐに変更し、2段階認証もオンにする
- So-netやドコモを名乗る「本人確認」「パスワードの再設定」の連絡は、リンクを開かず、自分で開いた公式サイトで確かめる
相談・問い合わせ先
- So-netの公式発表:So-netのお知らせ、よくある質問
- So-netの専用ダイヤル:0120-36-8887(平日・土曜 10時〜18時)
- ドコモのお知らせ(plala(Sコース)):NTTドコモのお知らせ
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺かどうか不安なとき、被害に遭ったかもしれないときに相談できます。
- 消費者ホットライン「188」:最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
- フィッシング対策協議会:迷惑メールフォルダーに入らずに届いたフィッシングメールは、リンクをクリックせずに info@antiphishing.jp へ転送して報告できます。
参考
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