- ロマンス詐欺を見破る5つのポイント
- 詐欺師が『写真要求』をする理由
- 『詐欺師の素顔』を実際の写真付きで公開
- 返金請求やトラブル対応におすすめの弁護士・司法書士事務所
ネット上で異性と出逢った際に「このアカウントの写真って偽物?」「なんか怪しいな」と違和感を覚えたことがあるという方は多いのではないでしょうか?
2024年以降『SNS型投資詐欺』や『ロマンス詐欺』といったインターネット詐欺犯罪が大きく報道されるようになったことで、SNSやマッチングアプリを利用する人の危機感が高まってきています。
しかし、そんな利用者の自衛意識が高まる一方で近年は詐欺をしかける側の手口も負けず劣らず功名化してきており、オンライン詐欺の被害件数は増加の一途をたどっています。
そこで今回の記事では、最近になりようやく実態が明るみになってきた『ロマンス詐欺』に焦点を当てロマンス詐欺を見破るチェックポイントや詐欺師の素顔を写真付きで解説してまいります。
ロマンス詐欺を見破るチェックポイント5選
それではさっそくロマンス詐欺を見破る5つのチェックポイントについて、今年警視庁が公表した資料や実際のやりとりの写真をもとに解説していきます。
『外国籍』『海外居住者』を自称する
ロマンス詐欺師の多くは『外国籍』あるいは『海外に居住する日本人』を自称することがほとんどです。
警察庁が公表した資料によると、令和5年1月~12月までに被害が発覚したロマンス詐欺犯罪事件の計1,575件のうち、不明ぶん17.7%を除く82.3%の詐欺師が外国籍あるいは外国居住の日本国籍であることを自称しています。
中でも中国や韓国を含む『東アジア系国籍』は全体の35.2%を占め、次いで『海外居住をしている日本国籍』、フィリピンやタイを含む『東南アジア系国籍』を自称するケースが多く見られるようです。
『外国籍』と聞けば言葉がカタコトでも違和感はありませんし、海外居住の設定であれば被害者が「実際に会いに行く」こともできないために嘘がますます捲れにくくなり、詐欺師側としては非常に好都合といえるでしょう。
出逢った直後に『ラブボム(愛情爆弾)』がある
出逢いの場がなんであれ『出逢ってからの行動』が非常に速いこともロマンス詐欺師の特徴です。
中でもほぼすべての詐欺師に見られるのが『ラブボム(愛情爆弾)』と呼ばれる過剰な愛情表現や、親密な気持ちを示す言動。
例としては「あなたはとても魅力的」「結婚したい」など甘い言葉を投げかけてくる言動などが該当します。
『ラブボム』の役割は被害者に「自分は相手にとって特別な存在である」「運命の出会いかも」と故意に期待させ『詐欺師が被害者の懐に潜り込みやすくする』ことです。
「愛情表現が大げさなのは文化や価値観の違いなのかも」「日本語がおかしいのは海外の人だから」と思った時にはすでに詐欺師の手の平の上。出逢ってすぐに『ラブボム』が見られた場合には、まっさきにロマンス詐欺を疑ったほうが良いでしょう。
写真を要求してくる
詐欺師の多くは「あなたの顔が見たい」と被害者自身の写真を要求してきます。
この際にまず詐欺師側から写真が送られてくることがありますがこれは『返報性の原理』という何かしてもらうと「お返ししなければいけない」気になる人間の心理を悪用した手法です(いうまでもなく、詐欺師から送られる写真は全く別の人物の自画像を盗用したものです)。
また、詐欺師が必ずと言って良いほど被害者に写真を要求してくる裏には大きく次のような目的が隠されています。
①被害者の経済的環境を探る
詐欺師側としては「奪い取れる被害金額が大きいほど好ましい」ことは言うまでもありません。
そのため詐欺師は被害者から提供された写真の背景や身に着けている服・アクセサリー等から経済的環境を判断をして、ターゲットの『選定』をすると言われています。
メッセージのやりとりで被害者の経済状況をアレコレ詮索する必要もないため、詐欺師にとっては怪しまれずに被害者の素性を割り出せる絶好の手段と言えるでしょう。
②写真を別の詐欺犯罪に利用するため
被害者から得た複数写真を『別の犯罪に利用される』可能性も、わずかながらゼロではありません。それこそ別のロマンス詐欺犯罪に使用されることもあり得るでしょう。
『個人情報の映っていない自画像』『顔の一部』等であれば悪用される可能性はまだ低いものの、詐欺師へ送ってしまった写真の内容によっては次に挙げるようなより深刻な状況へ追い込まれてしまうリスクがあります。
③『セクストーション』の手口として使う
恋愛感情を利用され詐欺師と親密な関係を築くうちに、被害者が詐欺師に対して自身の性的な写真や動画を送ってしまうケースがあります。
こうしたデータを送ってしまったが最後、「写真をネット上で公開して拡散する」「ばらまかれたくなかったら金を払え」など、いわゆるセクストーション(性的脅迫)の手口として利用されてしまう可能性が非常に高くなります。
こうした性的搾取問題に取り組む日本のNPO法人『ぱっぷす』によると、2023年夏以降は国外居住者からのセクスト―ション被害相談が急増しており、警察へ相談しても相手方の身元を判別できないために対処の仕様がないケースが相次いでいるようです。(参考:『SNS上で知り合った“海外女性”に裸を見せたら…性的な動画拡散するぞと脅される男性の被害急増中 「セクストーション」にご注意を』令和6年5月取得)
外国籍の女性と思われるアカウントから『自慰行為を見せ合おう』とビデオ通話に誘導されてカメラをONにすると確かにその場では裸の女性が出てくるけれど、あとから男性が出てきて『先ほどのお前の恥ずかしい姿を動画で記録している、ばらされたくなければ電子マネーを振り込め』と脅す…という特殊詐欺のようなやり口が多いです。要求される金額は、初回は数万円程度の学生がアルバイト代で支払える程度に留まります。ですが脅しが1回で終わることはほぼなく、100万円単位になることも珍しくありません。ご本人と一緒に警察への相談を進めている事例もありますが、海外のサーバーなので追跡できない…と被害届さえ受理されないこともあります
引用元:『セクストーションとは デジタル性暴力・性的脅迫被害の実態とは』(令和6年5月取得)
『身の上話』を話してくる
ロマンス詐欺では被害者とのやり取りの中で多くの詐欺師が身の上話や自分のことを話してくるようになります。
内容は様々で『病気の妹がいる』『今は軍隊にいて、連絡ができないときもある』『投資で成功して今は海外に住んでいる』『普通の会社員だけど暗号資産で給料以上に稼いでいる』など多岐にわたります。
この行動には『自己開示』と呼ばれる初対面の相手と親密性を急速に高める心理テクニックとしての役割と「後々金銭を奪い取りやすくする」ための布石としての2つの役割があります。
警視庁の公表によると、令和5年にロマンス詐欺で金銭を要求された人のうち7割以上が『投資』名目で被害金を奪われており、詐欺師は被害者を『偽の投資』に促しやすくする目的で自身を「裕福な人物」「投資で成功した人物」として偽ることが多々あるのです。
また、投資以外にも「病気の家族のために」「戦地に派遣されて死ぬかもしれない。逃げ出すのにお金が必要」など被害者の同情を誘って金銭を巻き上げるケースも確認されています。
断ると激高する/しつこく勧誘する
上記のような投資の勧誘や金銭の要求に対して被害者が断った場合、これまで温和だった相手が突如として激高したり、何度断ってもしつこく食い下がってくるといった反応が見られます。
これは「どうにかして被害者の心理をゆさぶろう」とする詐欺師の常套手段ですが、特に被害者側に強い恋愛感情がある場合には「嫌われたくない」一心でお金を振り込んでしまう場合も少なくありません。
ロマンス詐欺師の素顔とは?
ここまでロマンス詐欺を見破るためのチェックポイントを紹介してきましたが、そもそもどのような人物がロマンス詐欺を行っているのでしょうか?
日本国内であまり知られていないロマンス詐欺師の素顔を実際の写真つきで解説していきます。
『ビデオ通話』で被害者をだますナイジェリアの詐欺犯罪集団
もしもリアルタイムの『ビデオ通話』で会話ができれば、あなたは相手を『本物』だと思うでしょうか?
近年『顔交換アプリ』などのAI技術を使い被害者との連絡手段にリアルタイムのビデオ通話を取り入れたロマンス詐欺が世界的に注目を集めています。次の画像は詐欺犯罪集団が被害者とビデオ通話をしている実際の現場をとらえたものです。
元の記事で実際の動画を見るとお分かりいただけますが、映像に多少のかくつきなどはあるものの裏事情を知らなければ何の違和感もない作りです。
こちらの詐欺行為をしているのは『ヤフーボーイズ』と呼ばれるナイジェリアに住む詐欺犯罪集団で、年齢は20代前後と比較的若く「大学に通いながらロマンス詐欺をしている」「バイト感覚でやっている」人も少なくないと言います。
彼らが国際ロマンス詐欺を行う背景にはナイジェリアの困窮する経済状況が大きく関わっており警察ですら賄賂を渡せば犯罪行為が見逃される実情に、こうした詐欺犯罪が「手軽にお金を稼ぐ方法」として若者の間で増え続けているのです。
彼らはあくまで「生活費のために自分たちより裕福な人達からお金を集めている」だけで「犯罪行為をしている意識は低い」とも言われており、実際にロマンス詐欺を行う『ヤフーボーイズ』のひとりが以下のような証言をしています。
ロマンス詐欺は、犯罪だとは考えていません。クライアントから現金を集めてはいるけど、支払いを強要しているわけではない。それに、メッセージや写真を送り続け、彼らを楽しませてもいる。その対価としてのお金と考えています
引用元:『アフリカの『ヤフーボーイ』が告白…「国際ロマンス」詐欺師はターゲットをこう決めている…その「ヤバすぎる犯行」の一部始終』(令和6年5月取得)
現在『ヤフーボーイ』の標的となっているのはナイジェリアの公用語でもある英語圏が主流とされていますが、今後『ヤフーボーイ』の手口が広まり別の犯罪組織から日本人が標的にされる可能性は非常に高いと言えるでしょう。
人身売買の被害者がロマンス詐欺に加担するケースも
ロマンス詐欺を始めとしたネット上で詐欺犯罪を行う集団の中には、実際に被害者とやりとりをしているのは『人身売買で連れてこられた外国人』『脅迫・暴行され詐欺に加担させられている労働者』というケースがあります。
次の写真は2024年3月にフィリピンで一斉摘発された『詐欺センター』の内部の様子です。
『詐欺センター』オンラインカジノを運営する会社としてフィリピン政府の認可のもと設立されましたが、実際にしていたことは国内外居住者をターゲットとするロマンス詐欺やSNS型投資詐欺でした。
実際に被害者とやりとりをしていた『実行犯』の中には脅迫や拷問を受け強制的に詐欺行為に従事させられていた800人以上の国籍多様な従業員が確認されており、その中のひとりであるベトナム人男性が辛うじて施設から逃げ出したことで、事態が明るみになりました。(参考:『Thanh niên Việt giúp cảnh sát Philippines triệt phá trung tâm lừa đảo』令和6年5月取得)
この『詐欺センター』に限らず、2023年に国連人権高等弁務官事務所が公表した報告書によると、数十万人規模の人々が東南アジアの詐欺犯罪拠点で強制労働を強いられていることが公表されています。
今回ご紹介をした詐欺師の素顔はほんの一例ですが、ロマンス詐欺は日本国内で認知されている以上に根深くそして大規模な犯罪行為であり人権問題として世界的に注目されているのです。
無料相談可能な公的機関について
ロマンス詐欺被害に遭ってしまった際に安心して相談できる場所としては、まず公的機関が挙げられます。
公的機関では『個別の返金対応』まではできないものの、誰でも無料で利用できるうえ、これ以上被害を大きくしないために早急にとるべき対策等の助言がもらえますので、詐欺被害に遭った際の第一の駆け込み先としておすすめです。
①各都道府県の『消費生活相談窓口』
②警察署:警察相談専用電話
電話番号:#9110
相談料:無料
ホームページ:警察に対する相談は警察相談専用電話 「#9110」番へ
※通話発信地を管轄する各都道府県警察本部等の総合窓口に直接つながります。
※土日祝日及び夜間は、「当直」又は「音声案内」等により対応
仲裁や返金は『成功報酬型』の弁護士・司法書士に相談を
上記でご紹介した公的機関では『被害状況の整理』や『被害拡大防止の助言』等はしてはもらえますが、例えば『相手からお金を取り戻してほしい』『間に入って交渉してほしい』といった細かな要望には対応ができません。
すでに被害金が発生していて取り返したい場合や相手方とトラブルになってしまっている場合には、費用はかかりますが投資詐欺案件に強い弁護士や司法書士を頼るのが最も迅速に事態を収める手段となります。
先ほど弁護士による二次被害について解説をいたしましたが、中には『着手金0円』『相談料0円』で実際に返金があった場合にのみ成功報酬を受け取る『成功報酬型』で依頼を受けている弁護士・司法書士さんがいます。
『着手金0円・相談料0円』の弁護士・司法書士なら
ロマンス詐欺被害案件が得意で、かつ『相談料・着手金・調査料』がかからない弁護士・司法書士なら『イーライフ司法書士法人(旧 平柳司法書士事務所)』がおすすめです。
唯一『事務手数料』2万円が手続き終了の時点でかかってしまいますが、『事務手数料』に関しては『民事訴訟費用等に関する法律』第二章第一節で法的に定められているためどの弁護士・司法書士でも支払いが必要で、そもそも他の弁護士・司法書士の場合は『事務手数料』に3万円以上求められることが大半です。
解決の速さという点でも『1~3カ月』と非常に短期間で返金までこぎつけた実績が多いため「できるだけ早く、費用を抑えて詐欺被害を解決したい」という方にピッタリといえるでしょう。
イーライフ司法書士法人(旧 平柳司法書士事務所)
☑ 実際に返金された場合にのみ『成功報酬』が発生
☑ 返金されなかった場合は報酬は不要
☑ 1~3か月程のスピード返金実績
依頼内容 | 成功報酬 |
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返金請求 | 返金額の35% |
未払い金の減額交渉 | 減額分の20% |
※返金できない場合は報酬不要 ※手続き完了時に事務手数料2万円が必要 ※相談は何度でも無料
【基本情報】
事務所名 | イーライフ司法書士法人 (旧 平柳司法書士事務所) |
事務所所在地 | 〒116-0013 東京都荒川区西日暮里5-23-1 MT田中ビル3階 ※相談は47都道府県全国どこでも対応可能 |
相談用フリーダイヤル | 0120-267-216 |
電話受付時間 | 10:00 ~ 20:00 |
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まとめ
ロマンス詐欺の被害者は経済的な損失を被るだけでなく、人によっては恋愛感情を利用されたことによって心に深い傷を残してしまいます。
もしもネット上で異性と知り合い違和感を感じた場合や身近な人がロマンス詐欺に遭いそうになっている場合には、今回紹介したチェックポイントを踏まえたうえで適切な対処をしてください。
また、すでに騙されて金銭を奪われてしまった場合に自力でお金を取り戻すことはほぼ100%不可能ですので、勇気を出して公的窓口や弁護士・司法書士へ早めに相談をすることが重要といえるでしょう。