- Tinderには外国人詐欺師が潜んでいる
- 外国人詐欺師は恋愛感情を利用してお金を騙し取ろうとする
- Tinderのあやしい外国人の特徴を知れば詐欺を見抜くことも可能となる
- Tinderで外国人詐欺に遭ったときは弁護士・司法書士への依頼が有効である
Tinder(ティンダー)は男女とも無料で利用できるので、気軽に出会いを探したいときに便利なマッチングアプリです。
190カ国で使われており、世界中の人とつながることができるので、外国人との出会いを求めている人たちにも人気があります。
そんなTinderですが、外国人詐欺師とマッチングしてしまい、お金を騙し取られるケースが多発しているようです。
外国人との出会いの数が多いだけに、外国人詐欺師に遭遇する確率が高いので、利用する際はくれぐれも注意が必要です。
今回は、Tinderにいる外国人詐欺師の特徴や詐欺の手口などをわかりやすく解説していきます。最後までお読みいただくことで詐欺を見分けることが可能となり、安全にTinderを利用できるようになることでしょう。
Tinderに外国人詐欺師はいる?
Tinderそのものは怪しいものではありませんし、登録している外国人が詐欺師ばかりだというわけでもありません。しかし、Tinderには日本人を狙う外国人詐欺師が数多く潜んでいます。
日本で開発されたマッチングアプリとは異なり、Tinderはアメリカで開発され、世界中で利用されているアプリです。2012年にアメリカでリリースされ、2015年頃から日本でも人気となっています。
また、日本製のマッチングアプリは男性側が有料のものが多いですが、Tinderは男女とも無料で利用可能です。コストをかけずに利用できるため、詐欺師にとっても利用しやすいものとなっています。
もともと外国人登録者が多い上に、無料で利用できることから、Tinderでは他のマッチングアプリと比べても外国人詐欺師に遭遇する確率が高いといえます。
Tinderで外国人詐欺師が使う主な手口
Tinderの外国人詐欺師が使う詐欺の手口で特に多いのは、投資に勧誘するものと、その他のロマンス詐欺です。この2つはマッチングアプリやSNSを悪用した詐欺の典型的な手口でもあります。
その他に、昔ながらの結婚詐欺にも注意が必要です。
投資詐欺(投資の資金を騙し取られる)
Tinderで外国人とマッチングして親しくなると、さりげなく投資を勧められるケースが多発しています。
「知り合いにすごい情報を知っている投資家がいるので紹介したい」
「FXで大きな利益が出たので、あなたにも教えてあげたい」
「一緒に投資でお金を増やして、2人の家を買おう」
こういった誘い文句で、FX投資や暗号資産投資を勧めてくることが多いです。
ターゲットが渋っていても、「手取り足取り教えるから大丈夫」「少額から始めてみよう」などと言って勧めてきます。
そして偽の投資サイトに誘導し、実際に少額の資金を入金させて投資のやり方を教えます。最初は利益が出ているように見せかけられ、増えたお金をもらえたりします。
それで相手のことを信用してしまい、多額の資金を入金すると相手と連絡が取れなくなり、口座も閉鎖されて出金できなくなるというのが投資詐欺の典型的な流れです。
国際ロマンス詐欺(お金を無心される)
国際ロマンス詐欺とは、マッチングアプリなどで出会った外国人に言葉巧みに騙され、恋人や婚約者になったかのように振る舞われ、恋愛感情を利用してお金を無心される詐欺のことです。
投資に勧誘することも国際ロマンス詐欺の典型的な手口のひとつですが、その他にもお金を無心する口実には様々なものがあります。
「あなたに会うために日本に向かっているが、トラブルに巻き込まれてお金が必要」
「2人の将来のために事業を始めたいので、出資してほしい」
「家族が倒れたが、治療費が足りない。少しでいいので貸してほしい」
このように断りにくい口実でお金を要求してきますが、相手を信じて送金すると連絡が取れなくなってしまいます。
結婚詐欺(結婚をほのめかされる)
マッチングした外国人と実際に会って交際し、親密な関係となってから結婚をほのめかされ、お金を要求されるという手口もあります。
お金を要求してくる口実は国際ロマンス詐欺の場合と似たようなものですが、被害者は結婚を意識するほどまでに心を奪われているため、断ることが難しいという特徴があります。
また、何度もお金を要求してくることが多いため高額の被害に遭いやすいという特徴もあります。
被害者が怪しいと感じ始めると、外国人詐欺師は「潮時」と判断し、被害者との連絡を絶ちます。そのときにようやく、騙されていたことに気付くというケースがほとんどです。
実際にTinderで外国人詐欺師と関わった人の体験談
Tinderで外国人詐欺の被害に遭った人や、被害には遭わなかったものの外国人詐欺師に遭遇したという人の体験談は、ネット上に数多く投稿されています。
そんな体験談をいくつかご紹介します。
【出典】:Twitter
この方はTinderで典型的な投資詐欺に遭われたようです。
外国人詐欺師の画像は別人のものと考えられますが、高級そうな車の画像を使用して金持ちアピールをすることも、外国人詐欺師がよく使う手口です。
【出典】:Twitter
この方は男性のようですが、Tinderで外国人男性とマッチングして投資詐欺に遭われたようです。
Tinderは日本で有名な婚活アプリとは異なり、本来はコミュニケーション・ツールですので、同性同士がマッチングして交流することも可能となっています。
そのため、異性の外国人詐欺師にのみ警戒すればよいというわけではありません。
【出典】:Twitter
この方は過去にロマンス詐欺に遭い、全財産を失った上に借金まで抱えてしまったとのことです。
外国人詐欺を一度経験しているだけに、容易に詐欺師を見分けることができるようになっているのでしょう。
被害に遭う前に詐欺を見分けることができるようになるためには、外国人詐欺師の特徴を知っておくことが非常に大切です。
詐欺師の見分け方~Tinderのあやしい外国人の特徴は?
Tinderで外国人詐欺師を見分けるために、その特徴を知っておきましょう。Tinderのあやしい外国人には、以下のような特徴があります。
既にTinderに登録している方は、これらの特徴を有する外国人がすぐに見つかるはずですので、実際に確認してみるとよいでしょう。
ただし、あやしい外国人を見つけても、決して交流しないようにご注意ください。
魅力的なプロフィール写真を掲載している
外国人詐欺師はとかく、美男・美女の顔写真をプロフィール写真として掲載しているものです。
国際ロマンス詐欺では、手っ取り早く異性の関心を惹き、恋愛感情を抱かせるために、親しみやすい美男・美女の顔写真が用いられるのです。
もちろん、Tinderに登録している美男・美女の全てが詐欺師だというわけではありません。一般の登録者の中にも美男・美女は数多くいるでしょう。
しかし、外国人詐欺師は別人の顔写真を使用しているので、注意してみれば本人のものではないことがわかることもあります。
資産家を装っている
外国人詐欺師は、職業や収入も偽り、資産家を装っています。
職業としては医師や軍人を名乗るケースや、投資で多額の利益を出しているとかたるケースが多いです。
そして、豪邸や高級車、豪華な食事風景、海外旅行などの写真を掲載し、金持ちアピールをしています。
その目的は、やはり異性の関心を惹くことに加えて、投資への興味をかき立てることにもあります。
愛情表現が大げさ
Tinderの外国人詐欺師は、異性のターゲットとマッチングすると、すぐに愛をささやきかけてきます。それも、日本人同士ではあり得ないような愛情表現を大げさに行ってくるという特徴があります。
外国人詐欺師の目的は、相手に会わずしてお金を騙し取ることにあります。そのためには短期間のうちに恋愛感情を抱かせ、断りにくい関係性を作り上げなければなりません。
愛情表現が大げさなのは、外国人ゆえというよりも、詐欺師だからなのです。
なお、Tinderでは先ほどの実例でもご紹介したように、同性同士がマッチングして投資詐欺などが行われることもあります。
その場合には、詐欺師自身の投資における成功ストーリーや、投資のメリットなどを熱く語ることに力点が置かれます。ただし、成功ストーリーは架空の話ですので、注意深く見れば虚偽に気付くこともあります。
アプリ外でのやりとりを持ちかけてくる
外国人詐欺師の大きな特徴の一つに、マッチングするとすぐにLINEや他のメッセージアプリ、Eメールなどでのやりとりを持ちかけてくるというものがあります。
Tinderの運営事務局も投資詐欺や国際ロマンス詐欺を警戒しており、プラットフォーム内での勧誘等を禁止しています。
詐欺をはたらくためには、どうしてもTinder外でやりとりをする必要があるのです。
外国人詐欺師は言葉巧みにLINEなどに誘導してくるものですが、少なくとも実際に会うまではTinderのプラットフォーム内でやりとりをするようにしましょう。
さりげなくお金の話をしてくる
下手な外国人詐欺師は、マッチングしてすぐに投資などのお金の話をしてくることがあります。その場合は容易に「あやしい」と気付くことでしょう。
しかし、中には親密になるまではひたすら愛をささやき、断りにくい関係性を築いてからさりげなくお金の話をしてくる狡猾な外国人詐欺師も少なくありません。
たとえ相手に対して恋愛感情を持ってしまっていたとしても、実際に会う前にお金の要求をされたら、その時点で詐欺を疑うべきです。
出会いの場でお金の話をされた場合は詐欺だと判断してまず間違いありません。
Tinderで外国人詐欺に遭ったときに自分でできる対処法
万が一、Tinderで外国人詐欺に遭った場合は、弁護士または司法書士に返金手続きを依頼することが最も有効な対処法となります。
ですが、被害に遭った後は迅速に対処しなければ詐欺師に逃げられてしまい、返金を求めることができなくなる可能性があります。
そこで、ここでは自分ですぐにできる対処法をご紹介します。
運営事務局への通報
Tinderでは、他のユーザーから悪質な行為を受けた場合には運営事務局に通報するように推奨されています。
通報すると、相手に対する運営事務局の監視が強化され、一時的にアカウントが停止されることもあります。そして、詐欺などの規約違反行為が確認されると、そのアカウントは凍結されます。
ただし、運営事務局が動いてくれるのはそこまでです。被害金を運営事務局が取り戻してくれるわけではありません。
お金を騙し取られる前であれば運営事務局への通報が有効ですが、騙し取られた後は別の対処法が必要となります。
警察に被害届を提出する
詐欺は犯罪ですので、警察に被害届を提出しましょう。
最近は警察も投資詐欺や国際ロマンス詐欺に対する警戒を強めているので、犯人の検挙に向けて積極的に動いてくれる可能性があります。
犯人が逮捕された場合は、罪を軽くするために示談交渉を持ちかけてくることがあるので、交渉次第で返金してもらえる可能性があります。
ただし、示談交渉は民事の問題なので、警察は関与してくれません。自分で外国人詐欺師と交渉しなければなりません。
犯人が逮捕されない場合でも、被害金を送金した口座が日本国内の金融機関のものであれば、警察から金融機関への情報提供により、その口座が凍結されることになっています。
凍結された口座に預金が残っている場合には、そこから分配を受けることで被害金を回収できることもあります。
ただし、送金先の口座が海外の金融機関のものである場合や、犯人が海外にいるような場合などでは、警察は対応してくれないこともあります。
警察の相談窓口がわからない場合は、「♯9110」に電話をかけましょう。お近くの適切な相談窓口を案内してもらえます。
国民生活センター等に相談する
自分でできる対処法の一つとして、国民生活センターや消費生活センターに相談するという方法もあります。専門の相談員が無料で相談に乗ってくれます。
これらの機関には数多くの被害事例が寄せられているので、解決の糸口が見つかることもあるでしょう。
ただし、国民生活センターや消費生活センターが被害金を取り戻すために動いてくれるわけではないことに注意が必要です。
相談はお近くのセンターに直接申し込むこともできますが、「188」に電話をすると最寄りの相談窓口を案内してもらえるので、利用するとよいでしょう。
Tinderの外国人詐欺師に返金請求したいときは弁護士・司法書士へ相談を
Tinderで外国人詐欺に遭い、返金を請求するためには、どうしても専門家によるサポートを受けることが必要になってくるでしょう。
その場合には、弁護士または司法書士に相談・依頼することを強くお勧めします。
返金方法についてアドバイスが受けられる
詐欺は民事上の不法行為ですので、外国人詐欺師に対して直接、損害賠償として返金を請求することが可能です。
そのための具体的な方法は、弁護士・司法書士といった法律の専門家が熟知しています。
専門家に相談するだけでも、最適な解決方法や返金の見通しなどをアドバイスしてもらえます。
外国人詐欺師との交渉を任せることができる
返金を請求することになった場合、基本的にはまず、外国人詐欺師と交渉しなければなりません。
しかし、被害者自身が交渉したところで外国人詐欺師が素直に返金することなど期待できません。
そんなときは、弁護士・司法書士に依頼すれば、代理人として被害者に代わって外国人詐欺師と交渉してくれます。
被害者からの返金請求は無視する外国人詐欺師も、刑事告訴や民事裁判を起こされることを恐れるので、専門家からの返金請求は無視できないものです。
専門家の交渉力によって、スムーズな解決も期待できます。
法的手続きによる返金請求も期待できる
交渉で返金が受けられなかった場合は、民事裁判や強制執行(財産の差押え)などの法的手続きが必要となります。
しかし、これらの法的手続きは複雑で、労力や時間も要します。専門的な法律の知識がなければ、的確に手続きを進めることは極めて難しいのが実情です。準備に手間取っているうちに外国人詐欺師に逃げられてしまう可能性も十分にあります。
弁護士・司法書士は複雑な法的手続きもすべて代行してくれます。迅速かつ的確に手続きを進めてくれるので、安心できるはずです。
民事裁判で勝訴判決が得られたら、差押え手続きによって強制的に被害金を回収することが可能となります。
返金請求の手続きを弁護士・司法書士に依頼するメリットは大きいといえるでしょう。
まとめ
Tinderは全世界で利用されているコミュニケーション・ツールですので、外国人と出会いたいという目的で登録している方もいることでしょう。しかし、外国人詐欺師が数多く紛れ込んでいるため、利用には注意が必要です。
外国人との出会いなど求めていない人に対しても、外国人詐欺師がアプローチしてくることが多いので、警戒しなければなりません。
本記事で外国人詐欺師の手口と特徴を把握していただければ、高い確率で詐欺を見分けることが可能となるはずです。
それでも外国人詐欺の被害に遭ってしまった場合は、迷わず弁護士・司法書士にご相談ください。専門家の力を借りて、返金を求めていきましょう。