「MUJIアプリは、もうずいぶん前にやめたから関係ない」と思っている方も、少し待ってください。
無印良品を展開する良品計画は10月30日、公式アプリ「MUJIアプリ」が外部から不正アクセスを受け、会員のメールアドレス・生年月日・性別が流出した可能性があると発表しました。対象には、すでに退会した人も含まれています。
会社は、漏れた情報を悪用した「なりすましメール」が届くおそれがあると呼びかけています。誕生日を知られているぶん、本物らしく見えるメールが届くかもしれません。
この記事では、対象になる人、漏れた情報で何が起きるのか、そして無印良品をかたるメールの見分け方について、くわしく解説してまいります。
この記事のポイント
- MUJIアプリの会員のメールアドレス・生年月日・性別が流出した可能性。退会した人も対象
- 氏名・住所・電話番号・クレジットカード情報は含まれないと会社は説明。パスワードについては発表で触れていない
- 今のところ、ダークウェブへの流出や悪用の被害は確認されていない
- 無印良品は、2025年11月にも別の原因で、ネットストアの購入者の情報が漏れた可能性を発表している
- 「無印良品週間」「ポイント」「お誕生日クーポン」をうたうメールのリンクは開かず、MUJIアプリを自分で開いて確かめる
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無印良品(MUJIアプリ)の情報漏洩で何が起きたのか
| 発表 | 2026年10月30日、良品計画が発表 |
|---|---|
| 対象のサービス | 無印良品の公式アプリ「MUJIアプリ」 |
| 漏れた可能性がある情報 | メールアドレス、生年月日、性別 |
| 含まれないとされる情報 | クレジットカード情報、氏名、住所、電話番号など |
| 対象 | 最大約2,726万件(退会した人の情報も含む) |
| 会社の対応 | 外部からの不正なアクセスを検知し、該当する箇所へのアクセスを遮断して修正 |
| 今の状況 | ダークウェブなどへの流出や、悪用の被害は確認されていない。MUJIアプリと無印良品ネットストアは普通に使える |
いつから不正アクセスを受けていたのか、いつ気づいたのか、どこから侵入されたのかは、発表されていません。漏れた可能性がある人には、順次連絡するとしています。
発表があったのは、無印良品のメンバーが全品10%引きになる「無印良品週間」(10月23日〜11月3日)の最中でした。
無印良品の情報漏洩、対象になる人

今のMUJIアプリの会員
MUJIアプリに会員登録している人です。無印良品メンバーの会員証やポイントを使うためのアプリなので、店舗でアプリを見せて買い物をしている人の多くが当てはまります。
MUJIアプリを退会した人
会社は、退会した人の情報も含まれるとしています。何年前までに退会した人が対象なのかは、まだ発表されていません。「昔使っていたけれど、もうやめた」という人も、対象かもしれないと考えておきましょう。
旧「MUJI passport」を使っていた人も注意
MUJIアプリは、2025年に「MUJI passport」から名前が変わり、リニューアルされた同じアプリです。MUJI passportの時代に登録したまま、使わなくなった人もいるはずです。会社はこの点について説明していませんが、会員の情報を引き継いでいる以上、対象になっている可能性があります。
自分が対象か分からない場合は、良品計画のお客様相談室(0120-64-0772)で確かめられます。
MUJIアプリの情報漏洩で、漏れた情報と漏れていない情報

今回漏れた可能性があるのは、メールアドレス・生年月日・性別の3つです。名前や住所、カード情報は含まれていないとされています。一見すると「大した情報ではない」と思うかもしれませんが、次のような使われ方に注意が必要です。
誕生日を知っているメールは、本物らしく見える
「〇月生まれのあなたへ、お誕生日クーポン」のように、自分の誕生月に合わせたメールが届くと、本物だと思い込みやすくなります。誕生日を知っていることは、本物の証拠になりません。
生年月日をパスワードにしている人は要注意
生年月日を、パスワードや暗証番号に使っていないでしょうか。メールアドレスと生年月日がセットで漏れると、ほかのサービスでログインを試されるおそれがあります。心当たりがある人は、今のうちに変更しておきましょう。
足りない情報は、偽のページで入力させようとする
名前や住所、カード情報は漏れていないとされています。そこで詐欺では、「本人確認」「ポイントの受け取り」などを口実に、偽のページで足りない情報を入力させようとします。漏れていない情報は、自分で入力しない限り、相手には渡りません。
無印良品の情報漏洩は、1年で2度目
良品計画は2025年11月にも、顧客情報が漏れた可能性があると発表しています。このときは、物流を任せていたアスクルのグループ会社がランサムウェアの被害を受け、無印良品ネットストアで買い物をした人の氏名・住所・電話番号・注文した商品が流出した可能性があるとしていました。
今回とは原因も漏れた情報も別のものです。ただ、両方に当てはまる人は、メールアドレスや生年月日に加えて、名前や住所まで知られているかもしれません。名前や住所を言い当てられても、本物とは判断しないようにしてください。
このあと届くおそれがある、無印良品のなりすましメール
無印良品は2026年6月の時点で、すでにクーポンやギフト券のプレゼントをうたうフィッシングメール、キャンペーンを案内する偽のSNSアカウント、商品を売る偽サイトについて、注意を呼びかけていました。今回の件で、次のようなメールが増えるおそれがあります。
- 「無印良品週間を延長しました」「メンバー限定クーポンはこちら」:セールに合わせて、偽のページに誘導するもの
- 「ポイントの有効期限が近づいています」「ポイントを付与しました」:MUJIアプリのポイントを口実に、ログインさせるもの
- 「お誕生日おめでとうございます。特別クーポンをお送りします」:漏れた生年月日を使って、本物らしく見せるもの
- 「情報漏洩のお詫び。本人確認をお願いします」「お詫びのポイントを差し上げます」:今回の件に便乗して、名前や住所、カード情報を入力させるもの
- 「退会済みのお客様へ。再登録で〇〇ポイント」:退会した人のアドレスにも届くおそれがあるもの
無印良品からの本物の連絡と見分けるポイント
本物の連絡も届く。だからこそリンクから開かない
会社は、漏れた可能性がある人に順次連絡するとしています。つまり、本物のお知らせと偽物が、同じ時期に届くことになります。メールの見た目で見分けるのは難しいので、メールのリンクは開かないことを決まりにしましょう。
クーポンやポイントは、MUJIアプリを自分で開いて確かめる
クーポンやポイント、セールのお知らせは、スマホのMUJIアプリを自分で開けば確かめられます。メールに書かれた特典が、アプリの中に見当たらなければ、偽物を疑ってください。
公式のSNSと通販サイトは決まっている
無印良品は、公式サイトで公式SNSアカウントと公式の通販サイトを案内しています。通販は、無印良品ネットストアのほか、楽天市場、Amazon、LOHACO、ZOZOTOWNの店舗です。これ以外で「無印良品」を名乗り、大幅な値引きをうたうサイトには注意してください。
迷ったら、お客様相談室に電話する
メールの真偽が分からないときは、メールに書かれた番号ではなく、良品計画のお客様相談室(0120-64-0772)に自分からかけて確かめましょう。
MUJIアプリの情報漏洩で、今すぐやること

しないこと
- 無印良品を名乗るメールやSMSのリンクを開かない
- クーポンやポイントのために、ログイン情報やカード情報を入力しない
確かめること
- 気になるメールが来たら、MUJIアプリを自分で開いて、お知らせやクーポンを確かめる
- 自分が対象か分からないときは、お客様相談室に問い合わせる
今のうちにやっておくこと
- 生年月日を使ったパスワードや暗証番号を、別のものに変える
- MUJIアプリで使っているメールアドレスのアカウントや、ネットバンキング、通販サイトで、2段階認証をオンにする
- 家族、とくに高齢の家族がMUJIアプリを使っている場合は、なりすましメールのことを伝えておく
SNSでの反応
SNSでは、「今、無印良品週間だよ」「こわい」など、セールの最中の発表に戸惑う声が上がっています。
情報を入力した・お金を払ってしまった場合は?
- パスワードを入力した場合は、すぐに本物のサイトで変更する。同じパスワードを使っているほかのサービスも変更する
- カード情報を入力した場合は、すぐにカード会社に連絡して、カードの利用を止めてもらう
- カードの利用明細を確認し、身に覚えのない請求がないか確かめる
- お金を払ってしまった場合は、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署に相談する
まとめ
- MUJIアプリへの不正アクセスで、メールアドレス・生年月日・性別が流出した可能性。退会した人も対象
- 氏名・住所・電話番号・カード情報は含まれないとされている。足りない情報は、偽のページで入力させようとする手口に注意
- 誕生日を知っているメールでも、本物とは限らない。生年月日をパスワードにしている人は変更を
- 本物の連絡と偽物が同じ時期に届く。メールのリンクは開かず、MUJIアプリを自分で開いて確かめる
相談・問い合わせ先
- 良品計画の公式発表:無印良品の公式アプリ「MUJIアプリ」におけるお客さま情報流出の可能性について
- 良品計画 お客様相談室:0120-64-0772(月〜土 9時30分〜17時。日曜と年末年始を除く)
- 無印良品の注意喚起:無印良品を装った不審なメールなどへの注意(2026年6月25日)
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺かどうか不安なとき、被害に遭ったかもしれないときに相談できます。
- 消費者ホットライン「188」:最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
- フィッシング対策協議会:迷惑メールフォルダーに入らずに届いたフィッシングメールは、リンクをクリックせずに info@antiphishing.jp へ転送して報告できます。
参考
- ITmedia NEWS(2026年10月30日)
- FASHIONSNAP(2026年10月30日)
- WWDJAPAN(2026年10月30日)
- スポニチアネックス(2026年10月30日)
- FASHIONSNAP(2025年11月14日)
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