遊びやレジャーの予約サービス「アソビュー!」の会員情報15,821,184件が、外部に流出しました。運営するアソビューが2026年11月3日に発表しています。
原因は、アソビューのシステムではなく、メールの配信を任せていたアララの「アララメッセージ」への不正アクセスです。漏れたのは、氏名・電話番号・生年月日などに加えて、「いつ、どの施設のチケットを、何枚買ったか」という購入・利用の履歴です。
この記事では、何が起きたのか、自分が対象かの考え方、そして本当の予約内容を使った偽の連絡の見分け方について、くわしく解説してまいります。
※アソビューは、対象の会員を特定でき次第、個別に連絡するとしています。新しい発表があれば、この記事に追記します。
この記事のポイント
- アソビュー!の会員情報15,821,184件が流出。メール配信の委託先「アララメッセージ」への不正アクセスが原因
- 漏れたのは、氏名・性別・生年月日・電話番号・郵便番号・お住まいの地域・メールアドレスと、チケットの購入日時・利用施設名・利用日時・参加人数など
- パスワードとクレジットカード情報は、委託先に預けておらず流出していない
- どの会員が対象かは、まだ特定されていない。会員の人は全員、対象と考えて注意する
- 本当の利用日や施設名が書かれた、返金・キャンセル・当選・本人確認の連絡に注意する
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アソビューの情報漏洩で何が起きたのか
アソビュー!は、水族館やテーマパーク、体験教室などのチケットや予約を扱うサービスです。アソビューの発表をもとに、経緯をまとめます。
| 2026年10月28日〜31日 | メール配信サービス「アララメッセージ」が不正アクセスを受け、利用企業の会員情報が持ち出される(アララの発表) |
|---|---|
| 11月2日 | アララから、持ち出されたデータにアソビューの会員情報が含まれると報告を受ける。アソビューは同じ日に、アララメッセージを使ったメール配信をすべて止め、管理画面のパスワードやAPIキーなどを無効にした |
| 11月3日 | アララから、流出した項目と件数の報告を受け、公表。個人情報保護委員会などへの報告を予定 |
| 今後 | アララから対象の情報を受け取り、会員情報と照合して、対象の会員に個別に連絡する |
アソビューは、自社のシステムへの不正アクセスが原因ではないと説明しています。発表の時点で、流出した情報の悪用による被害は確認されていないとしています。
アララメッセージは「メールの配信を任せる先」
アララメッセージは、企業がメルマガやお知らせメールを一斉に送るときに使うサービスです。アソビューは、会員にメールを送るため、会員の情報をアララメッセージに預けていました。その預け先が狙われました。

アララメッセージへの不正アクセスでは、最大約380社の情報が持ち出されたとされています。アララメッセージの件そのものについては、次の記事にまとめています。
アソビューの情報漏洩で漏れた情報
| 会員情報 | メールアドレス、会員ID・会員番号、氏名、性別、生年月日、会員登録日、最終ログイン日など |
|---|---|
| 連絡先 | 電話番号、郵便番号、お住まいの地域 |
| チケットの購入・利用情報 | 購入日時、チケットの種類、購入枚数、利用施設名、利用日時、参加人数、キャンセルの有無など |

漏れていないとされるもの
- パスワード
- クレジットカード情報
どちらも、アソビューはアララメッセージに預けていなかったため、流出の対象に含まれていないと説明しています。
15,821,184件は「人数」とは限らない
アソビューは件数を「件」で示していて、人数とは書いていません。アララの発表では、1人が複数のメールアドレスを登録している場合もあるため、件数はそのまま人数を表すものではないとしています。
アソビューの情報漏洩、自分が対象かの考え方
今は、会員なら対象と考えておく
アソビューは、流出したメールアドレスがどの会員のものかを、まだ特定できていません。対象が分かるまでの間、すべての会員に注意するよう呼びかけています。アソビュー!の会員の人は、対象になっていると考えて行動するのが安全です。
施設の公式サイトで買った人も、会員になっていることがある
水族館や博物館、テーマパークなどの中には、チケットの販売をアソビュー!の仕組みで行っている施設があります。施設の公式サイトからチケットを買ったつもりでも、実際にはアソビュー!で会員登録して購入していることがあります。
報道によると、福井県も、県立恐竜博物館のチケットをアソビュー!で購入した人が対象になっている可能性があるとして、二次被害への注意を呼びかけています。
心当たりがあるか分からない場合は、メールの受信箱で「アソビュー」や「asoview」と検索してみてください。予約の確認メールなどが見つかれば、会員登録しています。
対象者への連絡は、偽物にも注意
アソビューは、対象の会員に個別に連絡するとしています。ただ、この「対象者への連絡」を装った偽のメールやSMSが届くおそれもあります。連絡が届いたら、リンクは開かず、ブックマークや検索から開いたアソビューの公式サイトのお知らせと内容が合っているかを確かめてください。
本当の予約内容を使った偽の連絡に注意
今回いちばん注意したいのは、チケットの購入・利用の履歴まで漏れていることです。

名前や電話番号に加えて、「〇月〇日に、〇〇水族館のチケットを大人2枚・子ども1枚買った」という情報までそろうと、次のような連絡を作れてしまいます。
- 「〇〇様 〇月〇日の〇〇水族館のご利用分について、システム不具合のため返金があります。こちらから口座を登録してください」
- 「ご予約のチケットに不備がありました。本人確認のため、カード情報を再入力してください」
- 「ご利用いただいた方の中から抽選で、招待券が当選しました」
実際に行った日付や施設、人数まで合っていると、本物だと思い込みやすくなります。アソビューも、返金・キャンセル・当選・本人確認などを理由に、個人情報や支払いを求める連絡に注意するよう呼びかけています。
メールだけでなく、SMSと電話にも注意
電話番号も漏れているため、SMSや電話で連絡してくるおそれもあります。電話で「アソビューです。返金の手続きのため、口座番号を教えてください」と言われても、答えないでください。
アソビューを名乗る連絡を見分けるポイント
アソビューがパスワードやカード情報を聞くことはない
アソビューは、メール・SMS・電話などで、パスワードやクレジットカード情報の入力や伝達をお願いすることはないとしています。求められたら、詐欺を疑ってください。
返金の手続きで、口座やカードを入力させることはまずない
「返金のため」と言って、リンク先で口座番号やカード番号を入力させる手口は、返金詐欺の典型です。返金があると言われたら、アソビュー!の公式アプリや、ブックマークから開いた公式サイトで、予約の状況を確かめてください。
送信元のアドレスも確かめる
アソビュー!のヘルプセンターでは、アソビュー!からのメールは「@asoview.com」などの決まったアドレスから送ると案内しています。ただし、送信元は偽装されることもあるため、アドレスが正しくても、それだけで本物と判断しないでください。
アソビューの情報漏洩でやること
- アソビュー!の会員なら、対象と考えて、届く連絡に注意する
- 返金・キャンセル・当選・本人確認の連絡は、リンクを開かず、公式アプリや公式サイトで確かめる
- 電話で口座番号やカード情報、生年月日を聞かれても答えない
- 心当たりのないSMSのリンクは開かずに削除する
- アソビューからの個別の連絡が来たら、公式サイトのお知らせと内容が合っているかを確かめる
カード情報を入力してしまった場合は?
- 偽のページにカード番号を入力した場合は、すぐにカード会社に連絡して、カードを止めてもらう
- カードの利用明細を確かめ、身に覚えのない請求がないか確認する
- 口座番号を伝えたり、お金を振り込んだりしてしまった場合は、すぐに銀行と、警察相談専用電話「#9110」または最寄りの警察署に相談する
まとめ
- アソビュー!の会員情報15,821,184件が、メール配信の委託先アララメッセージへの不正アクセスで流出した
- 氏名や電話番号に加えて、購入日時・利用施設名・利用日時・参加人数などのチケットの履歴まで含まれる。パスワードとカード情報は含まれない
- 対象の会員はまだ特定されていない。会員の人は全員、対象と考えて注意する。施設の公式サイトで買った人も会員になっていることがある
- 本当の予約内容が書かれた返金・キャンセル・当選・本人確認の連絡に注意し、公式アプリや公式サイトで確かめる
相談・問い合わせ先
- アソビューの公式発表:委託先メール配信サービスへの不正アクセスに関するお詫びとお知らせ(2026年11月3日)
- アソビューのお客様(予約者)向け専用窓口:0120-30-3521(10時〜19時、土日祝日も受付)
- アララの公式発表:第2報(2026年11月2日)
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺かどうか不安なとき、被害に遭ったかもしれないときに相談できます。
- 消費者ホットライン「188」:最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
- フィッシング対策協議会:迷惑メールフォルダーに入らずに届いたフィッシングメールは、リンクをクリックせずに info@antiphishing.jp へ転送して報告できます。
参考
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