- ペアーズにも外国人詐欺師はいる
- ペアーズの外国人詐欺師は投資話を持ちかけてくることが多い
- あやしい外国人を見分けるためには特徴を知ることが重要である
- 専門家に依頼することで被害金の返金が可能なこともある
ペアーズ(Pairs)は国内最大級のマッチングアプリで、登録者数は1,500万人を突破しています。
恋活や婚活をする人に大人気のペアーズですが、外国人詐欺師にお金を騙し取られるケースも多発しています。
ペアーズに登録している外国人のすべてが詐欺師だというわけではありませんが、警戒しておくことは大切です。
そこで今回は、ペアーズに潜むあやしい外国人の特徴や詐欺の手口、見分け方などをわかりやすく解説していきます。
ペアーズに外国人詐欺師はいる?
結論からいいますと、ペアーズには数多くの外国人詐欺師が潜んでいるようです。
ペアーズでは2021年7月8日以降、海外からの利用が禁止されているため、外国人詐欺師に出会うおそれはないと思われるかもしれません。
しかし、日本国内に在住する外国人の利用は何ら制限されていません。それに、以前は全世界で利用可能だったため、既に登録した外国人詐欺師が現在でも数多く残っているようです。
また、国内の在住者と海外の詐欺師グループが連携して、ペアーズで詐欺をはたらくことも考えられます。
海外からの利用禁止によって多少は外国人詐欺師に出会うリスクは下がったかもしれませんが、それでも十分に警戒しなければならない状況です。
ペアーズにおける外国人詐欺の主な手口
ペアーズにおける外国人詐欺には様々なパターンがありますが、特に多いのは以下の3つの手口です。
いずれも、美男・美女の外国人を装い、ターゲットである異性の恋愛感情を利用してお金を騙し取るという点が共通しています。
投資を勧められる(投資詐欺)
最も多いのは、投資詐欺です。
ペアーズで外国人と出会い、メッセージのやりとりを通して親密になってきたところで、以下のような誘い文句を使ってFXや仮想通貨などの投資に勧誘してきます。
「良い投資があるので教えてあげたい」
「2人の将来のためにお金を貯めよう」
「あなたを借家に住ませたくない。家を買うお金を貯めよう」
外国人詐欺師は、最初に少額の資金を預かり、「代わりに運用してあげる」と言うことが多いです。
そして、実際に利益が出ているように見せかけられます。多くの場合は偽の投資サイトが使われています。
このようにしてターゲットを信用させ、次々に多額の資金の送金を求めてきます。
出金したいというと、「税金がかかるからもう少し待った方がいい」などの口実で拒み、やがて連絡が取れなくなってしまいます。
会ってもいないのにお金を無心される(国際ロマンス詐欺)
投資以外の口実で国際ロマンス詐欺が行われるケースも多々あります。
国際ロマンス詐欺とは、マッチングアプリなどで外国人を名乗って異性と出会い、親しくなった後にお金を無心する手口の詐欺です。
上記の投資詐欺も国際ロマンス詐欺の一形態ですが、その他にも外国人詐欺師が以下のような口実でお金を無心してくることがあります。
「会いに行きたいがクレジットカードをなくしたので渡航費用を送ってほしい」
「プレゼントを贈るので通関費用を立て替えてほしい」
「親が急病で倒れたので手術代を貸してほしい」
多額の金銭を騙し取られた後は、やはり相手と連絡がとれなくなります。
実際に交際してからお金を無心される(結婚詐欺)
結婚詐欺は日本国内でも古くから多発している詐欺の手口ですが、ペアーズの外国人詐欺師が仕掛けてくることもあります。
最近急増している国際ロマンス詐欺とは異なり、実際に会って交際してから犯行に及ぶケースが多いです。
親密な関係になった後、結婚をちらつかせながら、以下のような口実でお金を求めてきます。
「○日までに○○万円がなければ会社が倒産してしまう」
「一緒に住む家を買いたい。頭金だけ出してほしい」
「兄弟が海外で事故を起こしたので示談金を貸してほしい」
被害者が怪しみ始めると、やはり詐欺師は連絡を絶ち、姿をくらましてしまいます。
ペアーズで実際に外国人詐欺師に遭遇した人の体験談
実際のところ、ペアーズの登録者で外国人詐欺師に遭遇した経験がある人はたくさんいます。
ここでは、実際の体験談をいくつかご紹介します。
【出典】:Twitter
このように、ペアーズで出会った外国人から投資の話をされることは非常に多いようです。
出会いを目的としてマッチングアプリで投資の話をされたら、間違いなく詐欺だと考えて差し支えありません。「中には本物の投資家もいるかもしれない」などと考えないようにしましょう。
【出典】:Twitter
現在はペアーズでは海外からの利用が禁止されているものの、やはり外国人詐欺師は存在しているとのことです。
ペアーズの運営事務局は不正利用の撲滅に向けて努力していますが、外国人詐欺を防ぎきれるものではありません。利用者自身が警戒することが必要不可欠です。
【出典】:Twitter
この方は、以前にロマンス詐欺に遭い400万円の借金をしてしまったとのことです。
恋愛感情によって冷静な判断ができなくなり、1,000万円を超える被害に遭った人もいるので、くれぐれも注意が必要です。
ペアーズのあやしい外国人の特徴と見分け方
ペアーズの外国人詐欺師には、一定の特徴があります。以下の特徴が見受けられる場合は、あやしいといえます。
詐欺師である可能性が非常に高いので、すぐにブロックした方がよいでしょう。
プロフィール写真が美男・美女
外国人詐欺師は、手っ取り早くターゲットに恋愛感情を抱かせるために、美男・美女の顔写真をプロフィールに掲載していることが多いです。
男性登録者の場合は欧米の美男、女性登録者の場合はアジア系美女の顔写真が使われるケースが多い傾向にあります。
これらの顔写真は、ネット拾った別人のものです。ペアーズでは登録の際も相手と交流する際にも身分証明書による本人確認が必須とされていますが、身分証明書を偽造して別人になりすますことはできてしまいます。
肩書きや収入・資産などの条件が良すぎる
顔写真以外のプロフィールも架空のものであり、ターゲットの関心を惹くよう条件が並べられてします。
肩書きとしては、医師、投資家、軍人などを名乗っていることが多いです。そして、多額の収入や資産があるように装っています。
豪邸や高級車などの写真を見せてくることもありますが、そういった画像もネットで拾ったものに過ぎません。
すぐに好意を示してくる
外国人詐欺師は、マッチングするとすぐに熱烈な愛情表現をしてくることが特徴的です。
早くターゲットからお金を騙し取りたいので、短期間のうちに恋愛感情を抱かせようとしてきます。
日本人が同じような愛情表現をすると通常は怪しまれますが、外国人であれば自然に受け入れてしまうという日本人の習性を悪用したものといえます。
LINEなどへ移行しようとする
マッチングした後に、LINEなどアプリ外でのやりとりを求めてくるのも、外国人詐欺師の特徴のひとつです。
ペアーズでは、利用者同士での投資への勧誘やお金の要求などが禁止されていて、24時間365日監視されています。
そのため、アプリ内ではお金の話をすることができず、また外国人詐欺師のアカウントは凍結されやすいこともあり、早めにLINEなど他の連絡手段に移行しようとするのです。
必ずお金の話をする
当然ですが、詐欺師は必ずお金の話をしてきます。
外国人詐欺師は、恋愛感情を利用して断りにくい状況を作った上で、さりげなくお金の話をしてくるものですが、騙されてはいけません。
真剣に交際を考えているのなら、通常は1度も実際に会っていない段階でお金の話などしないはずです。
「出会いの場でお金の話をされたら詐欺」と思っておくくらいの方が無難です。
ペアーズで外国人詐欺に遭ってしまったときの対処法
万が一、ペアーズで外国人詐欺の被害に遭ってしまったときは、早急に以下のように対処しましょう。
運営事務局に通報する
まずは、ペアーズの運営事務局に通報することが考えられます。
運営事務局はサービスの不正利用に対して目を光らせているので、事実が確認されると相手のアカウントが凍結されます。
ただし、運営事務局が外国人詐欺師からお金を取り戻してくれるわけではないので、既にお金を騙し取られた場合は、さらに以下の対処が必要となります。
まだお金を渡す前で、怪しいと感じた段階なら運営事務局への相談が有効です。
警察に相談する
お金を渡してしまった後なら、すぐ警察に相談し、被害届を提出してください。
送金先の口座が日本国内の金融機関のものであれば、警察から金融機関への情報提供により、その口座が凍結されます。そして、振り込め詐欺救済法の手続きによって返金が受けられる可能性があります。
また、外国人詐欺師が逮捕された場合は、刑事事件における示談交渉により返金されることもあります。
ただし、警察は示談交渉には関与しないので、自分で外国人詐欺師と交渉する必要があります。
なお、海外の金融機関へ送金した場合や、暗号資産で送金した場合、詐欺師が海外にいるような場合などでは、警察の捜査がなかなか及ばないこともあります。
警察に相談する際は、「♯9110」に電話をかければ、適切な相談窓口を案内してもらえます。
国民生活センター等に相談する
各地の国民生活センターや消費生活センターでも、投資詐欺や国際ロマンス詐欺の被害について無料で相談できます。
数多くの被害事例が寄せられているため、的確なアドバイスが期待できます。ただし、相談員が外国人詐欺師から直接お金を取り戻してくれるわけではありません。
とりあえず無料で相談し、対処法を知りたい場合には国民生活センターや消費生活センターに連絡するとよいでしょう。
連絡する際は、「188」に電話をかけると最寄りの相談窓口を案内してもらえます。
外国人詐欺師に返金を請求するには弁護士・司法書士へ相談を
外国人詐欺師に対して返金を請求したいときは、弁護士または司法書士といった法律の専門家に相談することが最もおすすめの方法です。
最適な解決方法がわかる
弁護士・司法書士は、詐欺の被害を法的に解決する方法を熟知しています。
被害者の味方として相談に乗ってくれるので、状況に応じて最適な解決方法をアドバイスしてもらえます。
外国人詐欺師と直接交渉してもらえる
弁護士・司法書士に解決を依頼すれば、代理人として外国人詐欺師と返金交渉をしてくれます。
被害者自身が交渉しても外国人が素直に返金することはまずありませんが、法律の専門家が介入した場合は話が別です。
専門家は刑事告訴や民事裁判の可能性を示唆しつつ論理的に交渉を進めるので、詐欺師も無視することはできません。交渉が決裂すれば刑事告訴や民事裁判を起こされる可能性が高いこともわかっていますので、返金に応じることが少なくないのです。
その結果、早期の解決が期待できます。
法的手続きによる返金請求を任せることができる
外国人詐欺師と交渉しても返金が受けられなかった場合は、法的手続きが必要となります。詐欺は民法上も不法行為に該当するので、損害賠償請求訴訟で返金を請求することが可能です。
ただし、訴訟では論理的な主張を展開し、事実を証拠で証明しなければなりません。一般の方が的確に手続きを進めることは難しいものです。
弁護士・司法書士は、複雑な法的手続きもすべて代行してくれます。勝訴判決が出れば、差押え手続きによって強制的に被害金を回収することが可能となるので、泣き寝入りする必要はありません。
もちろん、差押え手続きも弁護士・司法書士が代行してくれます。
まとめ
ペアーズは人気の高いマッチングアプリで登録者数も多く、様々な機能も充実しているので、正しく利用すれば素敵な出会いも期待できます。
しかし、出会いを求める利用者の心理を悪用使用とする外国人詐欺師が数多く潜んでいることも否定できません。
恋活や婚活でペアーズの利用をお考えの方は、本記事をご参考として外国人詐欺の被害に遭わないようにご注意ください。
万が一、被害に遭ってしまった場合はすぐ弁護士・司法書士にご相談ください。泣き寝入りせず、専門家の力を借りて被害金の回収を図りましょう。