※この記事は、当サイトに実際に届いた不審なメールをもとに作成し、新しいメールが届くたびに追記しています。メール内のURLやメールアドレスはリンクにならないよう加工して掲載しています。アクセスしないでください。
Interactive Brokersで海外株などを取引している方の中には、「セキュリティ強化のため」と設定を急がせるメールを受け取って、不安になった方もいるのではないでしょうか。件名が『パスキーによる2FAの有効化に関する重要なお知らせ』のメールは、Interactive Brokersを騙るフィッシングメールです。本物を装って偽サイトへ誘導する詐欺メールと考えて間違いないでしょう。
この記事では、実際に届いたメールをもとに、手口と見分け方、受け取ったときや情報を入力してしまったときの対処法について解説してまいります。
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実際に届いたInteractive Brokersを騙る詐欺メール
当サイトに届いたメールを、新しい順に掲載しています。件名や金額が違っても、手口は同じです。
※URLの「?」以降には受信者を識別する情報が含まれることがあるため、省略しています。
『パスキーによる2FAの有効化に関する重要なお知らせ』
確認日:2026年11月4日
| 差出人(表示名) | Interactive Brokers Client Services |
|---|---|
| 差出人のアドレス | interactivebrokers@mail.rchcao.com (Interactive Brokersとは無関係) |
| 誘導先のリンク(偽サイトとみられる) | https://fennelshelter.live http://fennelshelter.live |
| その他のリンク | https://www.sipc.org |
| 危険度 | 中 |

当社は現在、一連のフィッシング攻撃を受けております。
セキュリティ部門では、パスキーを使用した二要素認証(2FA)の有効化を必須としております。
長期間有効化されない場合、お客様の口座でのお取引を停止することがございます。
Interactive Brokersを騙る詐欺メールの目的
このメールの狙いは、「パスキーを有効化」というボタンから偽のログイン画面に誘導することです。そこでInteractive Brokersの口座のユーザー名やパスワード、認証コードなどを入力させ、盗み取ろうとしています。
このように本物そっくりの偽サイトへ誘導して情報をだまし取る手口は、「フィッシング詐欺」と呼ばれます。
盗まれた情報で口座に不正ログインされると、保有している株を売却されたり資金を引き出されたりして、資産を失う可能性があります。
手口と見分け方
差出人がInteractive Brokersと無関係のアドレス
差出人名は「Interactive Brokers Client Services」となっていますが、実際のアドレスはInteractive Brokersとは関係のないドメインです。
表示名は誰でも自由に設定できます。名前だけで本物と判断しないようにしましょう。
ボタンもリンクもすべて無関係の偽サイトへ!
「パスキーを有効化」のボタンだけでなく、「Live Chat」「Home」「Contact」、さらにNYSEやFINRAのリンクまで、すべて同じ無関係のドメインに向いています。
本物の企業が、公式サイト以外の怪しいドメインに設定画面を置くことはまず考えられません。
「フィッシング攻撃」への対策を装う
メールには「当社は現在、一連のフィッシング攻撃を受けております」と書かれ、セキュリティ対策を呼びかけるふりをしています。
ところが、そのメール自体が偽サイトへの入り口です。ここがこの手口の巧妙なところです。
「取引を停止」と脅して焦らせる
「長期間有効化されない場合、お客様の口座でのお取引を停止することがございます」と書き、取引できなくなる不安をあおっています。
こう書かれていても慌てず、公式アプリや公式サイトから自分でログインして確認しましょう。
本物の団体のリンクを混ぜて本物らしく見せる
フッターにあるSIPCのリンクだけは、本物の団体のサイトに向いています。
一部に本物を混ぜて安心させる狙いがあるようです。肝心の設定ボタンは偽サイトにつながっているので、だまされないよう注意しましょう。
このメールが届いたらどうすればいい?
- メール内のボタンやリンクは絶対に開かないでください。
- メールに書かれた電話番号やチャットにも連絡しないでください。
- パスキーや二要素認証の設定が気になる場合は、公式アプリやブックマークした公式サイトから直接ログインして確認しましょう。
- 不審なメールは迷惑メールとして報告し、削除しましょう。
情報を入力した・お金を払ってしまった場合は?
- すぐに公式アプリや公式サイトから直接ログインし、パスワードを変更してください。
- 二要素認証の設定や、登録済みの端末・パスキーを確認しましょう。身に覚えのないものがあれば削除してください。
- 取引履歴や出金履歴、登録情報に不審な変更がないか確認してください。
- 不審な取引や出金がある場合は、公式サイトに載っている窓口からInteractive Brokersにすぐ連絡しましょう。
- 同じパスワードを他のサービスでも使っている場合は、そちらも変更してください。
まとめ
- Interactive Brokersを騙り、パスキーや二要素認証の設定を口実に偽サイトへ誘導します。
- 差出人のアドレスもリンク先も、Interactive Brokersとは無関係のドメインです。
- 「取引を停止」などの言葉で不安をあおり、急いで操作させようとします。
- フッターの一部にだけ本物の団体のリンクを混ぜ、本物らしく見せています。
証券口座を持っている方なら、誰でもこうしたメールを受け取る可能性があります。
メール内のリンクは開かず、ログイン情報や認証コードも入力しないでください。気になるときは、公式アプリやブックマークした公式サイトから直接ログインして確認しましょう。
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相談・報告先
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺かどうか不安なとき、被害に遭ったかもしれないときに相談できます。
- 都道府県警察のサイバー犯罪相談窓口:ネットを使った犯罪の相談を受け付けています。
- 消費者ホットライン「188」:最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
- フィッシング対策協議会:迷惑メールフォルダーに入らずに届いたフィッシングメールは、リンクをクリックせずに info@antiphishing.jp へ転送して報告できます。
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