「最近、カード会社や証券会社を名乗るメールが多い」と感じている方もいるのではないでしょうか。
当サイトでは、実際に届いた詐欺メールを集めて、手口と見分け方を「詐欺メール速報」で紹介しています。この記事では、2026年10月14日〜31日に当サイトへ届いた詐欺メール318通を、なりすまされた会社ごとに集計しました。
どの会社を装ったメールが多かったのか、実際の件名や差出人の特徴とあわせて解説してまいります。
※当サイトの収集用アドレスに届いたメールの集計です。全国の被害の件数や割合を表すものではありません。
10月の上位3社
- 1位 セゾンカード(100通):永久不滅ポイントや「お支払金額のお知らせ」を装うメールが中心
- 2位 三菱UFJ eスマート証券(43通):本物の「パスキー必須化」に便乗したメールが大半
- 3位 UCカード(42通):「アットユーネット」を名乗るお支払金額やポイントの案内
上位3社だけで185通と、全体の半分を超えました。種類別では、クレジットカード会社を装ったメールが174通で最も多くなっています。
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10月の詐欺メールランキングTOP10
会社を特定できた289通を、なりすまされた会社ごとに数えた結果です。会社名を押すと、その会社を騙る詐欺メールの実例と見分け方をまとめた記事が開きます。

| 順位 | 会社名 | 件数 | 前月比 | よくあった件名の例 |
|---|---|---|---|---|
| 1 | セゾンカード | 100 | ― | 【セゾンカード】永久不滅ポイント保護のためのセキュリティ更新(48時間以内) |
| 2 | 三菱UFJ eスマート証券 | 43 | ― | 【重要】パスキー認証の必須化について|三菱UFJ eスマート証券 |
| 3 | UCカード | 42 | ― | UCカード10月お支払金額のお知らせ |
| 4 | 国税庁 | 33 | ― | 所得税の還付金につきまして(ご確認のお願い) |
| 5 | アメックス | 14 | ― | 【American_Express】ご請求金額確定のご案内 |
| 6 | エックスサーバー | 12 | ― | 【重要】ご契約ドメイン名の有効期限および更新手続きのご案内 |
| 7 | オリコカード | 11 | ― | 【要確認】オリコポイント有効期限のお知らせ |
| 8 | Amazon | 9 | ― | ご注文商品のお受け取りに関するご案内 |
| 9 | マネックス証券 | 7 | ― | 【重要】パスキー認証の必須化について|マネックス証券 |
| 10 | 三井住友カード | 6 | ― | 【重要】カードのご利用確認(回答のお願い) |
※今回が初めての集計のため、前月比はありません。11月分から、前月からの増減を載せます。
上位3社の詐欺メールの手口と見分け方
1位 セゾンカード(100通)
10月に最も多かったのは、セゾンカードを装ったメールです。2位の約2.3倍で、集計した10月14日〜31日は1日も欠かさず届いていました。
実際に届いた件名の例
- 『【セゾンカード】永久不滅ポイント保護のためのセキュリティ更新(48時間以内)』
- 『【SAISON CARD】10月お支払金額のお知らせ』
- 『【セゾンカード】更新手続きに伴う「お客様情報」確認のお願い』
100通のうち57通は、件名に「ポイント」が入っていました。「ポイントが消える」「受け取り期限が迫っている」と焦らせる手口が中心です。毎月届く本物の「お支払金額のお知らせ」をまねたメールも、たびたび届いていました。
差出人の特徴
差出人の表示名は「セゾンカード」「SAISON ID」「Netアンサー」などで、本物と区別がつきません。一方で、メールアドレスの「@」から後ろは、100通中80通が「xcdcvm.info」のような、意味のない文字列の「.info」のドメインでした。セゾンカードとは関係のないドメインです。
見分け方のポイント
- 表示名ではなく、差出人のメールアドレスの「@」から後ろを確認する
- 「○時間以内」「期限が迫っている」など、急がせる言葉があったら疑う
- ポイントや請求額は、メールのリンクからではなく、公式アプリ「セゾンPortal」や公式サイトから確認する
セゾンカードも公式サイトで、「お支払金額のお知らせ」を装う偽メールが増えていると注意を呼びかけています。
▶ 実際に届いたメールの画面と、見分け方の詳しい解説はセゾンカードを騙る詐欺メールの記事で紹介しています。
2位 三菱UFJ eスマート証券(43通)
2位は、三菱UFJ eスマート証券(旧auカブコム証券)を装ったメールです。43通のうち31通が「パスキー認証の必須化」を口実にしていました。
実際に届いた件名の例
- 『【重要】パスキー認証の必須化について|三菱UFJ eスマート証券』
- 『【緊急】パスキー認証の必須化を前倒しで開始します|三菱UFJ eスマート証券』
- 『【要対応】auカブコム証券 次世代認証(パスキー)への移行のお願い』
やっかいなのは、本物の三菱UFJ eスマート証券も、公式サイトで「2026年10月末 パスキー必須化」と案内していたことです。本物の変更に合わせて偽メールを送っているため、本物のお知らせと見分けにくくなっています。旧社名の「auカブコム証券」を名乗るメールも4通ありました。
差出人の特徴
差出人のアドレスは、43通すべてが証券会社と関係のない「.com」のドメインでした。中には、9位のマネックス証券やセゾンカードを装ったメールと同じドメイン(yhbujnb.com)から届いたものもあり、同じ送り手が複数の会社を装っている可能性があります。
見分け方のポイント
- パスキーの登録や設定は、メールのリンクからではなく、公式アプリや、ブックマークから開いた公式サイトで行う
- 「前倒しで開始」「緊急認証強化」など、急がせる言葉があったら疑う
- 差出人のメールアドレスが、証券会社のものかを確認する
三菱UFJ eスマート証券は、パスキーは偽サイトでは動作しないため、フィッシングに強いと説明しています。偽メールは、パスキーに切り替える前のIDやパスワードを、今のうちに盗もうとしていると考えられます。
▶ 詳しくは三菱UFJ eスマート証券を騙る詐欺メールの記事をご覧ください。
3位 UCカード(42通)
3位はUCカードです。2位とは1通差でした。
実際に届いた件名の例
- 『UCカード10月お支払金額のお知らせ』
- 『【要確認】永久不滅ポイントのご確認のお願い(有効期限のお知らせ)』
- 『アットユーネット ログイン通知設定変更のお知らせ』
42通のうち18通が「お支払金額のお知らせ」、10通が「永久不滅ポイント」の有効期限を口実にしていました。1位のセゾンカードと、よく似た口実です。
差出人の特徴
差出人の表示名は、UCカードの会員サイトの名前である「アットユーネット」が23通で最も多くなっていました。アドレスの「@」から後ろは、42通中34通が、意味のない文字列の「.info」のドメインでした。件名に受信した人のメールアドレスの一部を「○○様」のように入れて、自分宛ての案内に見せかけたものもありました。
見分け方のポイント
- 宛名がメールアドレスの一部になっていたら、詐欺を疑う
- 差出人のアドレスの「@」から後ろが、UCカードのものかを確認する
- 請求額やポイントは、メールのリンクからではなく、公式アプリや公式サイトにログインして確認する
▶ 詳しくはUCカードを騙る詐欺メールの記事をご覧ください。
種類別の内訳と、10月の特徴

| 種類 | 件数 | おもな会社 |
|---|---|---|
| クレジットカード | 174 | セゾンカード、UCカード、アメックス、オリコカード、三井住友カード |
| 証券・投資 | 53 | 三菱UFJ eスマート証券、マネックス証券、SBI証券 |
| 公的機関 | 35 | 国税庁など |
| 通販・ブランド・チケット | 15 | Amazonなど |
| サーバー・ドメイン | 12 | エックスサーバー |
| 会社を特定できないもの | 29 | 「ご申請内容の受理完了のお知らせ」など、身に覚えのない受付や当選の案内 |
10月に届いたメールの特徴は、次の3つです。
- カード会社のポイントと請求の案内が中心:全体の半分以上がクレジットカード会社を装ったメールで、「ポイントの期限」「お支払金額のお知らせ」が多くを占めました
- 本物の変更に便乗する:証券会社のパスキー必須化のように、実際に始まる変更に合わせた偽メールが目立ちました
- 迷惑メールの判定をすり抜ける工夫:4位の国税庁を装ったメールでは、33通のうち24通で、件名の文字の間に空白が入っていました(例:『【 至 急 】所 得税 の 還 付金 受取期限に 関す る重要な お知らせ』)。差出人の表示名に、文字の並びを逆向きに表示させる特殊な記号を入れ、画面では「【税務署】」と見えるようにしたものもありました
国税庁は、国税の納付の求めや差押えについて、SMSやメール、LINEでメッセージを送ることはないとしています。また、SMSにURLを載せた案内も送っていません。「還付金」や「未納」を知らせるメールが届いても、リンクは開かないでください(国税庁の注意喚起)。
11月に注意したいこと
- セゾンカードを装ったメールは、11月に入っても続いています。当サイトには11月1日〜3日にも、「本人認証サービスの更新」や「11月からの新規定」を口実にしたメールが届いています
- パスキーへの切り替えを口実にしたメールに注意。10月末にパスキーが必須になった後も、「パスキーの再登録」「認証の更新」などの名目で届くおそれがあります
- 「お支払金額のお知らせ」は毎月届くものなので、毎月まねされます。請求額の確認は、必ず公式アプリや公式サイトで行いましょう
詐欺メールが届いたら
不審なメールが届いたら、リンクを開かず、まず本物かどうかを確認しましょう。確認の方法は、次の記事で詳しく紹介しています。
▶ 詐欺メールか本物か確認する方法5選|AI判定と無料の対策を解説
すでにリンクを開いて情報を入力してしまった場合は、次のように対処してください。
- カード情報を入力した場合は、すぐにカード会社に連絡して、カードの利用を止めてもらう
- IDやパスワードを入力した場合は、すぐに本物のサイトでパスワードを変更する。同じパスワードを使っているほかのサービスも変更する
- お金を払ってしまった場合は、警察相談専用電話「#9110」や最寄りの警察署に相談する
集計の方法
| 対象 | 当サイトの収集用メールアドレスに届き、詐欺メールと判定したメール |
|---|---|
| 期間 | 2026年10月14日〜31日(日本時間)。当サイトでの収集を始めた日からの集計です |
| 数え方 | 届いたメール1通を1件として数えています。同じメールが2回以上届いたもの(転送の重複など)は1件にまとめています |
| 会社名 | メールが装っている会社ごとにまとめています。会社を特定できないメール(29通)は、ランキングに入れていません |
当サイトの収集用アドレスに届いたメールの集計です。全国の被害の件数や割合を表すものではありません。
まとめ
- 10月14日〜31日に当サイトへ届いた詐欺メールは318通。1位セゾンカード(100通)、2位三菱UFJ eスマート証券(43通)、3位UCカード(42通)
- 全体の半分以上がクレジットカード会社を装ったメールで、「ポイントの期限」と「お支払金額のお知らせ」が多かった
- 証券会社のパスキー必須化のように、本物の変更に便乗した偽メールが目立った
- 差出人の表示名は本物そっくりでも、アドレスの「@」から後ろは、会社と関係のないドメインだった
詐欺メールは、その会社を使っていない人にも届きます。メールのリンクは開かず、情報を入力せず、公式アプリや公式サイトから確認することを習慣にしましょう。来月も、11月分のランキングをお届けします。
相談・報告先
- 警察相談専用電話「#9110」:詐欺かどうか不安なとき、被害に遭ったかもしれないときに相談できます。
- 消費者ホットライン「188」:最寄りの消費生活センターを案内してもらえます。
- フィッシング対策協議会:迷惑メールフォルダーに入らずに届いたフィッシングメールは、リンクをクリックせずに info@antiphishing.jp へ転送して報告できます。
参考
- 三菱UFJ eスマート証券:安心・安全な取引のために(セキュリティ対策)
- セゾンカード:「お支払金額のお知らせ」メールを装う偽メールが増えています
- 国税庁:国税庁をかたる不審なメール等にご注意ください
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